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骨粗鬆症について

介護施設では、入所してすぐに骨密度の検査を行います。目的は骨折をするリスクを知ることで、治療とか治すとかそういうものではありません。スポンジのようにスカスカになった骨の方がほとんどなので、介護するのは本当に大変です。介護士さんにはほんとうに頭が下がります。

そして万が一骨折をしたなら完全に治すことは難しくて、一生を寝たきりで過ごすことも少なくありません。

50歳以降の女性のうち4人に一人が骨粗しょう症を発症しているといいますが、エストロゲンは、骨の新陳代謝に関わる大切なホルモンです。更年期でエストロゲンが減ってくると、古い骨を溶かして新しい骨をつくる代謝が追いつかず、バランスが乱れていきます。
ですから、バランスを整えるための「あれこれ」が必要になります。

よく「更年期になると骨が脆くなる」といいますが、決してそうではありません。
更年期に必要な「あれこれ」をしなかったために脆くなるのです。
一旦骨粗鬆症が進むと70歳になった頃には内側からボロボロになりますから、そうならないように次にあげる「あれこれ」を習慣にしましょう。
私たちはまだ間に合います!

忘れがちなビタミンD


ビタミンDは、カルシウムの吸収や免疫力アップに関わり、骨の軟化を予防してくれます。
日光を浴びたり、食材から摂ることができますが日焼けを気にして日差しを避けると皮膚からの吸収を妨げます。
更年期になると、お肌の劣化が気になり日焼け止めを念入りにする人も多いと思います。美白を求めて日光を遠ざけると、免疫力が低下して細胞が潤いを保つことができずにシミやしわのもとになります。
お金のかからない最強の美容法は、紫外線の少ない午前中に30分日に当たることです。

食材では、きのこ類や魚にビタミンⅮが多く含まれています。
更年期になると、ストレスから甘い砂糖の入った食べ物を求めてしまう人もいますが、砂糖はせっかく摂ったカルシウムの吸収を阻害してしまうので、摂りすぎには注意したいものです。出来ることならストレスを感じない強い精神力を身に付けていきたいものです。
どうしても甘いものを摂りたければきのこや魚を食べた後に少量摂りましょう。

医原性

慢性疾患のある高齢者は、薬を多く服用しています。「薬だけでお腹いっぱいになっちゃうね」と若い看護師は言います。
ステロイド薬、ヘパリン製剤、ワルファリンや抗てんかん薬そしてリチウム製剤、糖尿病治療薬はいずれも服用を続けると骨粗鬆症のリスクが高まります。

しかし、これらの薬は継続して服用しないと、慢性的な疾患によって体の機能が保たれないため、止めることはできないのです。
骨粗鬆症の原因の多くはこの医原性であるとも言われています。
そうであるなら、骨粗鬆症を予防するのはその薬が必要とされる体にならないことです。

高齢者で慢性疾患の薬を服用しながら骨粗鬆症の薬を服用している人がいますが、それでも骨折はあります。そして副作用も…
薬が悪いといっているのではありません。もっと早くに予防が出来なかったのかということです。
ほとんどの病気の原因にストレスが関係していますが、ストレスを感じると身体は生き残るために闘争、逃走などの反応を起こします。これは骨から放出されるたんぱく質によるものですが、こうやって骨を破壊して持久力を高めて逃げられるようにする仕組みが働きます。

いざという時は良いですがあまりストレスをため込むと骨がもろくなってしまいますね。
心と体のバランスを整えるには呼吸が一番良いと思います。


笑いという振動

私たちが健康で幸せな気持ちで過ごすには遺伝子が活動することが重要です。
そのためにはDNAに含まれた情報を活躍させる必要があるのですが、現代はエゴが強かったりプライドが高い人、ネガティブな考えの人が多くて遺伝子がオンになりにくいと言われています。
「箸が転んでも可笑しい」そんな年頃を過ぎた女性のなかには、本気で笑えなくなった人も増えているようですが「笑いじわが出来るから」というのも理由の一つだそうです。しかし、私たちの年代でシワがない方が不自然ですし、骨粗鬆症で寝たきりになることを思ったらそんな暢気なことは言ってられないのです。
骨は振動によって骨形成に必要なホルモンが分泌されます。足をバタバタさせるほどに大笑いすると分泌が活発になります。
笑えなくても毎日踵をストンと落とし、意識的に振動させましょう。

ということで私がお勧めの骨粗鬆症予防のあれこれとは、日光浴と呼吸法と笑うこと(振動も)!まったくお金がかかりません。
よろしければお試しくださいね。

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