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またたびをする`23

昨年末から年始にかけて我が家は不幸に見舞われている。

家族3人気丈に振る舞えど、どこか影が潜んでる…年の始めからこの調子だと気が滅入るし、起こってもいないのに良からぬ事を考えてしまったりするものだ。

それでも当初の予定通り目的地を目指した我が家の馬鹿兄弟。

弟は1月3日に兵庫へ、私は1月11日に岩手へそれぞれ旅立ったのである。

コロナが蔓延して3年、遠出もままならないし、遠出したとて現地でのんびりする気になれず、日帰りだった。

泊まるとしても県内…「家に帰りなさいよ」という声が聞こえて来そうだった…男にはね、帰れない夜があるのだよ。

今回もまぁ…深夜バス利用の0泊だったので日帰りなのだが。


横浜駅21時10分の深夜バスに乗車、旅が始まるルンルン気分はものの1分で砕け散る…乗車後着席して直ぐに隣が。

乗車前に自宅で6時間半寝たお陰で全く眠れず…悪戯に作ったプレイリスト134曲を聴き流しながら身動き出来ず9時間。

やる事も無いので今までの人生40年を頭ん中で振り返ってみた(2周)


朝6時前に盛岡駅到着。

うんと体を伸ばして、開運橋の下の遊歩道で自宅で作って来た握り飯を頬張り電車を待つ。

7時15分、花巻に向けて出発。

私は宮沢賢治が好きなので、岩手に来ると記念館に足を運ぶのだが、今回初めて賢治の眠る身照寺へ。

お墓参りしつつ学問向上の寺なので来月資格試験を控える私は御朱印と御守りを頂いて来た。

本堂で暖をとらせて頂いたり、賢治が叩いた太鼓に触れさせて貰ったり…とても有り難かったな。


花巻駅に引き返し、バスで宮沢賢治記念館へ。

立ちはだかる367段

いつもこの階段が憂鬱だったりする…

気持ちがシンドい時こそ宮沢賢治の作品が効くのだが、今回も。

また、初めて宮沢賢治に触れた時と大人になった今では見方も変わったり、より理解出来る部分の発見など、なかなか面白く。

因みに私の部屋にも上記の賢治の写真が飾られている。

記念館を堪能し、宮沢賢治童話村にも立ち寄り、穏やかな時間を過ごした。

ここの地縛霊になりたい


新花巻から盛岡へ戻る。

朝とは打って変わり活気付く駅周辺、少し駅から離れたところに友人が勧めてくれたお店があるので腹を空かして行ってみた。

たまごかけ

『モンタン』というお店のたまごかけ(カルボナーラ)

お醤油をたつっと垂らすのがアクセント…いやはや旨い、大盛りでも良かったな。


問題はここから。

同じく勧めてもらった居酒屋が開くまで時間があるし、暇を潰せるような事も無かったのですごすごと駅に引き返したのだが、帰りの電車は20時50分…これから何処かに移動するにも中途半端で。

結局家族や友人のお土産を選びつつ、駅ビルを徘徊したのだった。

「やる事無いなー」と嘆きつつも、やっぱり旅先の街を歩くのは新鮮で…この日は暖かかったのもあり、気持ちの良い散策時間。

迫り来るような岩手山

この岩手山なんか何時間も眺めて居られるなぁ…なんて思いつつ。

駅ナカで遠野の日本酒をいただき、20時半には改札内へ。

旅の終わりは幾つになっても寂しく、「また近いうちに」と思うのはその時だけだったりもするんだけど…この日の事を忘れないし、必ずまた来るのだと心に誓う。

本当ならば今の職場に見切りを付け、岩手県の宮古市に転職活動で向かう予定だった。

その間、現在勤めている会社と沢山話し合う機会があり、結局転職はせずに地元に留まる事に。

そんな決断をしたばかりだけど、それでも漠然とだけどいつか大好きな岩手県に根をおろしてみたいと思う。


帰りの新幹線、お酒呑んだら爆睡…そりゃそうだ。

居酒屋新幹線

刺身も蒸しホヤも旨かったが、写真にうつる山田町の醤油が堪らん…現在我が家で活躍中である。

次回は夏休みかな…毎年行ってた久慈まで足を延ばせたらと思う。

それまで岩手、お元気で。またアンタのおでんせが聞きてぇのだ!!

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