循環ってなんか、嬉しい
雨が降った翌日の畑は、のびのび育った雑草が特に際立つ。
最近の畑作業は草むしりばかり。
広いところは鍬でかき、作物の際に育った雑草は手で一つ一つむしっていく。本当に骨の折れる作業だ。。
むしり取った雑草は、肥料を入れて耕した土の栄養を吸い取って育ったもの。つまり、土の肥やしとして活用するべし、と師匠から教わった。
むしり取った雑草の活用法はシンプル。
根の土をほろい、たんぽぽなどの花がつく雑草は、繁殖を防ぐため蕾や花をすべて取り除いて、根と茎オンリーにして、作物の根元に置いていく。だけ。
【雑草を置くメリット】
・雑草を置いたところは、次の雑草が生えにくい
・雑草を置いておくことで、水分を保持してくれるので、土が乾きにくい
・やがて置いた雑草は枯れ、土にかえっていく→土の肥やしに
雑草は厄介なもの、としか考えていなかったけど、ちゃんと役割があるんだと知った。
特に、結局土にかえっていく、という循環のところが私はなんか好きだ。
抜かれたら終わり、と思われがちな雑草にもちゃんと役割があって、肥やしとして土の構成成分の一部に生まれ変わる。
そのストーリーにグッとくる。
出汁をとった後の出し殻がふりかけに生まれ変わったり、
BBQした後の灰が畑の虫よけとして生かされたり、
着られなくなったセーターが手袋に生まれ変わったり。。
こういう循環というのかな、こういうのってなんか嬉しくなるな~と、雑草を抜きまくりながらほっこりしている自分に気が付いた。
「生活」としてのものづくりでもこういう要素を大切に進めていきたいと思う。
祖父・祖母が昔営んでいた呉服屋・洋品店で、道具として使われていた糸の色見本を譲り受け、思い切って新しいものに生まれ変わらせてみたもの。↓
お洋服として、誰かの生活に彩りやワクワクを添える役割を果たせますように…!
とりあえず、コンポスト欲しいな。