We are not alone. 僕らはひとりじゃない
アレクサンダー・テクニークのワークショップに出たときのことだ。
インストラクターの先生が、体の使い方、わたしたちの陥りがちな思考やそれに対するサジェスチョン、参加者同士の対話やボディーワークを加えながら進んでいく。
「あなたが演奏しているのではない、世界が演奏しているんだ」
(その日は楽器を持って参加している音楽家も何人かいた)
「『人を待たせている』と思うと焦るけれど、茶道のようにセレモニーだと思えば自分もみんなも急かされた気分にならないよ」
心に響いた言葉をノートに書き留めていたわたしのペンが止まったのは、彼がこう言ったから。
「生まれてから亡くなるまで、僕たちの体は必ずどこかにタッチしている。いまだって足が地面についているでしょう?」
"We are not alone."
だから、僕らはひとりではないんだよ
対象を、広げて広げて広げているからこその発想。
ひとりぼっちだと思っていたその足元で、いつもそっとわたしを支えてくれていた大地−。
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