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別れの重み、約束の重み

遊びに来てくれていた友だち親子が、帰っていった。狭い我が家にお泊まりして、一緒に朝ごはんを食べて、公園に行って、1日を過ごしたあとで。

仲良く遊んだ友だちが帰るとき、子どもがこの世の終わりのように泣いた。顔を真っ赤にして、大粒の涙を流して。

まだ2年しか生きてないんだもの、1つ1つの別れの重みが大人とは違うのだろうな。「また会おうね」の「また」がいつかもわからないし、「半年後に会えるよ」なんて、もっとわけがわからないだろう。仮に理解できたとしても、半年後は2歳児にとっては永遠の彼方だ。

−こんなとき、大人がその場を取り繕うために適当な約束をして、その約束をしたこと自体すっかり忘れていて、子ども心に傷ついたことがあったよなぁ。

大人って、親になると子どもだった頃のことを忘れてしまうタイプのひとがいるのだろうか。それとも、自分はそんな些細なことに傷つかない子どもだったのだろうか。

約束の重みだって、大人と子どもでは違うのだ。だから、取り繕うようなことは言わず、泣き止ませようともせず、ただただ、「悲しいねぇ」と抱きしめて、彼女の背中をトントン叩いたんだ。

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