水曜日の本棚#31 時代小説って、いい
久々の本棚更新です。
いやー、なんか、手っ取り早く現実逃避したいとき、時代小説っていいと思うんですよ。昔は推理小説(海外ミステリ)なんかもその狙いで読んでたんですが、いまは、なんというか、推理小説に割く感情のキャパがない。読後感がよきものなら問題ないんですが、本選びで「やっちまった」ときには、日常に戻って引きずってしまうので、はっきり言って及び腰です。だって、本を閉じたその瞬間から2歳児かいじゅうのいる生活に戻らないといけないんだもの。読書で落ち込んでいるわけにはいかないのだ。
著者の本は初期の頃の作品はほとんど読んでいて、ゲームの世界の影響が作品に入ってきたあたりからご無沙汰ではあるのですが(ゲームしない人間だから感情移入しにくいのかな?)、時代小説は欠かさず読んできました。「おちか」シリーズとか、終わってしまって悲しい。同年代に、その話ができるひとがいなくてそれも悲しい。
この作品は、江戸時代、岡っ引きの親分を無くした手下の少年の成長物語、かつ、定番の人情もの、で、リラックスして物語の世界に入っていける。久々に完全なる娯楽、という感じで本に向かう楽しい時間でした。
(と、ここで思ったのだけど、つまり、普段は本から「何か情報を得よう」と思って読んでることが多いんだろうな。それって良し悪しだ)
これって、子どもの頃、時代劇が好きで、毎日欠かさず祖母と一緒に大岡越前やら水戸黄門やらを観ていた名残なのかな、と、思いながら著者のまた別の時代小説もポチッたのでした。
Thank you for reading!