見出し画像

[読書]妻のトリセツ①

著者:黒川伊保子

女性脳の特質。

女、もとい女性脳は[体験記憶に感情の見出しを付けて収納]し、[その見出しにストックしている記憶を一気に展開]する能力があるようで

例えば、夫から無神経な発言をされると、同時に
[夫:無神経]の見出しにストックされている過去の発言が芋づる式に蘇り
「あの時あなたなんて言ったか覚えてる?」と
「いったいいつの話だ」っていうくらい昔の話まで持ち出して、涙ながらに訴えたりする。
という理不尽極まりない能力を備えているらしい。

これは確かによく見るし、よくわかる。そしてとても面倒で、とてもシンドイ。これを頻繁に発動する妻を持つ夫の皆様には心から同情する。

ただ、これは子育てのために備えている装備らしく、[子供が熱を出した][怪我をした]等、問題が起きた時にストックしている記憶から答えを導き、対処できるようにするために備わった究極の臨機応変脳らしいので、実際は悪い能力ではなく良い能力。なんだそうだ。

しかしながら、人によっては終わった話も捨てずに残ったままになっているようで、時に終わった話まで持ち出してしまう事もあり、流石にそこまで夫に許容させるのはちと違うと思うが、ま、概ね女はそういう生き物だとわかっていれば

夫側は「あー、始まった。疲れてんのにまたこれか。んないちいち目くじらたてんでも。もう何言ってるかわからんし。はー、しゃーない、面倒だけどとりあえずなだめておくか」と出来るし 注)面倒を顔に出すと逆効果
妻側は、カチンとくる事を言われたとて「なんでもストックから引っ張り出しゃいいってもんじゃない」「自分が同じ事されたら面倒だと思うんだから程々にせんと」と出来る。

つまりこれは、この生き物の性質だ。と知っておけばやりようはいくらでもある訳で、対処の仕方がわからないから間違うし、油注ぐし、引くに引けなくなる。

概ねは、怒らせた(つもりじゃなくても)夫が「ごめんごめん、よーしよしよし、悪かった、今のは俺が悪かった」となだめれば解決するし、何より早く済む。
これを「あ"ぁ"?」とか「はぁ?」とやれば、またストックの材料となるばかりか疲れる時間が長引くばかり。

よく考えよう。争いは疲れるし結果何も生まない。どころか全てがマイナスとなる。
例え、元はと言えば妻が悪かったとしても、一歩引くのが器の大きい男と言うものだ。
そして妻は芋づる式に出すなら、うまく出せ。ゴングが目の前にあるからと言って鳴らしゃーいいってもんじゃない。せめて言い方くらい考えろ。

例外な時期があるので注意。

ただし、周産期や授乳期はホルモンやらなんやらの関係で、妻は自分の事すらままならない時期らしいので特に注意が必要とある。
確かにこの時期は何もかもが別だ。
夫よ、この時期の妻は正常ではない。重病人だ。救急搬送対象者だ。
ここだけは間違えてはいけない。

足を骨折してる人に走れと言わないのと同じ
目の前で倒れた人に手を差し伸べるのと同じ
具合の悪い人には、寝てていいと早く治るようにと世話するのと同じだ。
一に労り二に労り、八百、千まで労り尽くせ。

大丈夫。これもストックされる。後々まで感謝される案件になると思ってこの期間は投資だ。株価は右肩上がりだ。

うちの場合。

ちなみに、私は負のストックはあまりない。[特技:すぐ忘れる!!]が自動的に発動されるし、
夫に対して「おい」と思った事は一旦自分で考えて、それから伝えるようにしているし、そもそも「ブチッ」っとなるような事を夫はしない。

そして夫は、私が会社で理不尽な事があってイライラしてると「イライラしないの」となだめてくれるので、イライラ時間はすぐ終了させてくれるし、
言い争いや怒るのはとてもとても疲れるので、お互いしないし、
周産期については「夫は労りで出来てんのか!!」ってくらい労わってくれた。
妻がポンコツでも夫の器が大きいと円満の着地点に立てる。
素晴らしい。感謝しかない。

しかしながら夫よ、私からは何も出ません。買いません。受け取れるのは気持ちだけだ。「言葉はいらない」とか言うんじゃありません。

②へ続く

この記事が参加している募集

#読書感想文

187,975件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?