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「貯金をしない」という常識

夫「最近、目先の仕事に追われてたけど、その中でスウェーデンの社会システムに触れる機会があって、それがすごく面白かった」

妻「へー、どんな?」

夫「スウェーデンの国民は貯金しない。なぜなら老後の不安がないから

妻「どういうこと?」

夫「消費税25%だし、給料の半分ぐらい税金でもっていかれる」

妻「えー!1000万稼いだら500万税金ってこと?」


夫「うん。稼げば稼ぐほどもっていかれる。税金課税ってこと。
でも、その分、国がちゃんとサポートしてくれる。だから、若い人からお年寄りまで、お金なんか溜め込まずに好きな事に使ってるんだよ

妻「日本だったら半分も税金取るなんておかしい!稼いだ分は自分の物にならないとおかしい!って事になるよね」

夫「スウェーデンは税金取る分、医療費無料、子供の教育費無料、美術館とか公共施設無料だよ。そのシステムで国の経済ちゃんと回ってるからね。国民全体で寄付して、全員で助け合っている。稼いでいる人がたくさん払って国民全体に貢献している。自分が稼げば稼ぐほど、医療費を無料にしたり、子供の教育費を無料にしたりして、社会に貢献しているよね」

妻「なるほどね〜。日本では、自分で稼いだお金を社会のために使うって感覚無いよね。自分で稼いだものは自分の物で、頑張ったんだからこれぐらいもらって当然、お金稼げない人は頑張ってないからでしょ、みたい感情あるよね」

夫「だから、金持ちがお金を使う事は“卑しい” “悪”ってなっちゃう。そのニュアンスよくないよね。使った方が経済回るのにね」

妻「日本では、お金を社会の為に使うのは、ソフトバンクの孫さんレベルの超金持ちの役目でしょ、って多くの日本人は思っているよね。自分たちは与えるのではなく、与えてもらう側だと。でもスウェーデン国民はみんなが、社会に還元するって感覚をもっている。いいシステムだね。日本もそうするべきだと?」

夫「そうすべきとまでは思わないけど、日本はますます高齢者多くなるから、稼げる若い人が高齢者を支えるって厳しいよね。国がそこを何とかしないと」

妻「本当は長生きして元気でいるって嬉しい事だよね。でも、今の高齢化社会は年寄りばっかりで若者少なくて未来は暗いって印象与えちゃう。それ良くないよね・・」

夫「未来に不安があるから今節約して貯金するっていう日本人の考え方がネガティブ。未来は明るいから貯金なんてしない、今好きなことにお金使う!ってスウェーデンの発想の方がポジティブで良いよね。まあその分税金高いんだけど」

妻「なるほど、価値観の違いだね」

夫「そうそう、スウェーデンの価値観との違いにビックリ。日本と真逆。貯金することが正しい、家を買うことが正しい、それって日本の中だけの常識だよ

夫「場所が変われば文化が違うし、速度も違うし、思考も違う。
だからこそ、いろんな国の文化やシステムを学ぶのが大切

妻「価値観変わるいい機会だよね」

夫「日本にいて一つのコミュニティでしか生きてないと、そこが正解になっちゃう。会社や学校の中だけが全てになる

妻「わかる。それが絶対正しいって思い込んじゃうからね」

夫「一つのコミュニティの中だけでやっていこうと思うから、そこから抜け出したらヤバい!ってなる。だから、そこにずっといられるように自分を消して周囲に迎合していかないといけない。そういう生き方、本当に良くない

妻「わかる〜。なんであれ、未来に希望が持てる時代にしたい。
一度きりの人生、高揚感ある時代に生きていたいよね」


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