アメリカでの飛行機の借り方
FAAの免許を持っている日本人が、アメリカ旅行で飛行機をちょこっと借りたい場合、どこでどうやって借りるのかについて、私見をまとめました。
求めるフライトの形態によっても異なると思いますが、筆者の結論は、アポを取りまくっていい感じのフライトスクールを見つけるのがおすすめと感じています。その前提で経験ベースの内容を紹介します。
筆者について
元々フライトシミュレータが好きだったのですが、日本でWeb系のエンジニアをしつつ、長期休暇等を利用して日本の自家用操縦し免許に相当する、FAAのPrivate Pilot Licenseを取得しました。
免許の取得はサンディエゴだったのですが、せっかく免許があるので違う空も知ってみたいと思い、旅行を兼ねて飛行機のレンタルに挑戦しています。
フライトシミュレータ対応の有料の航空管制サービス(PilotEdge)があり、YouTubeにVFR/IFRの動画を乗せていますので、フライトシミュレータ派の方はこちらもご覧ください。
前提条件
FAAの有効なPrivate Pilot Licenseを所持し、短期の旅行で「サクッと飛行機を借りてみよう」という方を対象としています。
オンラインでの交渉で、ある程度の英語力が必要です。たいていのスクールは電話で話そうといってくるので、アメリカの電話番号があるとよりスムーズかもしれません。(筆者はGoogle Voiceで取得しています。)
飛行機はどこで借りるか
自動車を借りる場合、レンタカー事業者やカーシェアリング自動車から借りるのが一般的です。一方、飛行機を貸し出すことを単独の事業にしている業者はほぼ存在せず、主にフライトスクール・フライトクラブ・遊覧飛行事業者からレンタルすることになります。
筆者のおススメは会費不要なフライトスクールを見つけることです。以下のような考え方をしていますが、理由について等の詳細は、また別のノートで紹介しようと思います。
飛行機を借りるまでのフロー
事前連絡→日程確認→CFIとの顔合わせ→チェックアウト→ソロ飛行 の流れになると思います。
レスポンスの良いスクールもあれば、全く返答のない場合もあるので、渡航2週間前程度から連絡をし始めたほうが良いかもしれません。
当日のチェックアウトと呼ばれるフライトでは、空港固有の情報や、レンタル予定の機体の簡単なオペレーションについての説明を受けます。2年に1度必要なフライトレビューを同時にサインしてもらえるチェックアウトフライトを依頼するのもコスパが良いかと思います。
スクールにもよりますが、チェックアウト後は、オンラインの予約システムを使って予約を取り、一人でフライトができます。
料金体系
フライトスクール等で飛行機を借りる場合の料金体系は、主に下記のようになります。
固定費: 年会費 + 保険料
変動費: 機材レンタル料 + インストラクター代 + 離着陸代等
機材レンタル代には燃料代が含まれていることが一般的です。チェックアウト時にはインストラクター代が必須ですし、習熟度や空港の状況によってはインストラクターの同乗を求めることもあるかと思います。フライト量が多くなる場合は、ここのコストが安いスクール等を探すのが理想的です。
一方で、旅行者として少しだけ飛行機を借りる場合、固定費の割合が大きくなります。コストパフォーマンスをよくするために、年会費が不要で、保険料が機材レンタル代に含まれているスクールを探すのが得策です。
具体的な金額は立地やアビオニクスの充実度等によっても変わってきますが、カリフォルニア近辺では、機材はC172であれば1時間$150前後、インストラクターが$75前後が昨今の相場かなと思います。
フライトスクールの探し方
AOPAのリストをもとに、カリフォルニアのフライトスクール・フライトクラブについて、年会費と一般的な機体のレンタル料をまとめたシートを作成しました。こちらからよさげなスクール等に問い合わせるのがおすすめです。
持ち物
法的に必要なもの以外には、チャート等が閲覧できるアプリを入れたタブレットがあるとよいかと思います。ヘッドセットはレンタルできる場合もありますが、もしレンタルがなく、購入すると高額なので、不明なら持って行ったほうがいいかもしれません。
まとめ
旅行先で気軽に飛行機がレンタルできるとわかれば、アクティビティの幅が広がります。そのためには固定費がなく、わりと緩いポリシーを持ったスクールを見つけるのが有効です。
追加したほうが良い情報等ありましたら、コメントでお教えいただければと思います。
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