置き換えるというスキル

「置き換える」っていうのは
どうやら高等な技術らしい。


何かでたぶん読んだのが、

猿だかチンパンジーに
吊り下げた餌と、箱と棒をセットで提示すると、
その道具を見事に使い、
箱を踏み台にして棒を使って餌をとる。

しかし、同じものを部屋の片隅にたてかけて用意しても
餌は取れない。
「片隅にある棒」はそのまま「片隅にある棒」でしかない。
道具としてあれを使おう！とはならない。らしい。



なので、アイディアとかクリエイティビティのような
脳内に出現するやつは
たぶん、「置き換える」という技術を使ってる。


これが、人間たる思考、
あらゆる発達の原点となる思考。
進化の要因だねきっと。



・・・


だから、そのスキルで


人間らしく

相手の気持ちになったりして
思いやりってのを持ったりして

人間生活をしていくわけです。


・・・



ただし

嫉妬も置き換えから起きる。らしい。

「そこにいるのは自分でもいいのに」
と、羨望しちゃう立場に自分を置いてしまうから

わたしと誰かとは、別物、と切り離せないから



　あれはあの子に起きたこと
　わたしはわたしのことを


わかっていても、あああああぁぁあ、、ってなる



うーん、やっかいでもあり
必要でもある
置き換えスキル。