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Vo.4「あの子へのプレゼントに」



インドを後にした私は
その後、ケニアに飛び
そこからジョージア、トルコを経て
東欧の始まりブルガリアへ。


その間
アクセサリー作りは欠かさなかった。


首都ソフィアにて
欧米バックパッカーが多い
人気のホステルに宿泊した。


私はあまり英語が得意じゃなくて
(一応会話できるけど、深い話ができないレベル)
欧米バックパッカー達の勢いに押されつつ
共有スペースで1人
黙々とビーズを作っていた。



「Hey,何作ってるの?」

と突然話しかけて来たのが
アメリカ人のショーン。

「ビーズでブレスレット作ってるねん〜」

「めっちゃいいじゃん!
僕、2歳の姪っ子がいるだけど、
帰国したら彼女にプレゼントしたいから
その作り方教えてよ!」


なんと、ここにきて
まさかの師弟獲得😂


私の倍くらいはある、大きな手の彼。
それとは対照的な
小さな小さなビーズを
何度も手からこぼしながら
数日かけてプレゼントを完成させた。



ショーンは社交的な性格で
いろんなバックパッカーとよく話していたのに
私がポツンとしてると
それを気にしてかよく話しかけに来てくれた。


私が
「英語苦手だから
上手く質問に答えられなくてごめん、、」

と言うと

「僕も日本語苦手だし笑」

ユーモアと優しさに溢れていた人だった。




そんな彼がきっかけとなって
ドイツ人のミラとも友人に。


ミラは針金アートをしていて
よく路上販売をしているとのこと。


「君の作品すごく素敵なんだし、
せっかく作るならこんなとこで縮こまってないで、路上に座ってやりな!」

「え、、路上?ちょっとハードル高いわー」
と私。

「自分の前に商品並べて、
座って作品作るだけ!
超簡単だし、いろんな人と出会えて
最高に楽しいよ😉」


路上販売の話を、熱弁する彼の瞳は
キラキラ輝いていて
そんなに素敵なんだったら
私もやってみようかなぁ
と思わせてくれた。



ビーズがきっかけで
その他にも各国の新しい友人ができて
一緒にレンタカーで廃墟へ赴いたりと
短い滞在の中でも素敵な思い出で溢れた。





そしてこの日々から2年後。


あれからも世界中を放浪してたショーンから
突如メッセージが届いた。


「Hey!ミサキ!元気にしてる?
僕はやっと帰国したよ!
あの時作ったビーズブレスレット、
やっと姪っ子に渡せたよ。
彼女すごい喜んでたぜ!
改めてあの時は作り方教えてくれてありがとうな!」




誰かのhappyに
私のビーズが関われた時
やっぱり私はそれ以上のhappyを受け取る。


ショーン、こちらこそだよ。
あの時、声をかけてくれてありがとう。





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