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2年ぶりの、福岡市美術館

昨日、福岡市中央区にある「福岡市美術館」に行きました。2021年12月にゴッホ展を観に行って以来なので、大体2年ぶりです。

福岡市美術館は、市の中心にある大濠公園内にあります。以前も紹介しましたが、大濠公園は特に好きなスポットの一つ。涼しくなったおかげで外出が楽しくなってきたから、最近は足を運ぶことも増えました。

いつもは公園をふらふら歩き、スタバかミスドでなんか買ってふらふら帰るのがお決まり。しかし昨日はなんとなく、美術館にも行きたい気分になりました。常設展が久しぶりに観たいなと思ったのです。

福岡市美術館の常設展を観るのは、この日が約2年ぶり三度目くらい。大人200円で観られることにあらためて衝撃を受けつつ、展示室へと向かいました。

静かで広い展示室に足を踏み入れると、さっそくダリ、草間彌生、バスキア、ウォーホルなどの作品が出迎えてくれます。「いきなり、こんなにインパクトのある感じだったっけ……」と、さっそく驚きました。

福岡市美術館のコレクションは、各作品の生まれた場所や時代、ジャンルや形状も多岐にわたります。一つの枠に捉われない、多様な芸術の形が「共存」しているのが特徴です。

展示室の最初の部屋は特に「共存」という言葉がふさわしい。中央にある草間彌生の立体作品を囲うように、先ほど挙げたインパクトのある画家たちの作品が展示されています。この部屋はきっと、この美術館を象徴するような空間なのだろうな。三度目にして、やっとそこまで想像できた気がします。

そんな最初の部屋と同じくらい印象に残ったのが、最後の展示室です。ここでは、新しくコレクションに加わった作品が展示されていました。特に印象的だったのが、今年9月から公開されたばかりだという塩田千春さんの『記憶を辿る船』です。

(下記ページで作品が紹介されています)

塩田千春さんの作品は、アート系メディアで目にしたことがありました。赤い糸を使った作品が印象的で、いつか生で観てみたいと思っていたアーティストです。福岡市美術館で、遠目に作品の一部が見えたとき「もしかして……!」と心が踊りました。

『記憶をたどる船』は、福岡の文化や歴史を表現した作品でもあります。作品の一部となっている写真もすべて、福岡の歴史にまつわるものだそう。

そうして一生懸命キャプションを参考にしながら作品を観ていたら、たまたまお隣にいた方が「糸の長さが1本1本違うのねえ」とお話しされているのが聞こえて「あ、本当だ……!」と、一つ気づきを盗んでしまいました。笑

確かに、解説ばかりに頼りすぎてはもったいないなと、ちょっと反省。塩田さんの他の作品にもふれてみて、もっといろんな思いを巡らせられるようになりたいなと思いました。

美術館出てすぐのここからの眺めがすき

最近は「行ったことのない美術館に行ってみなくちゃ」という思いが強すぎて、今回の福岡市美術館のような「行ったことのある身近な美術館」から、足が遠のいてしまっていたのが正直なところです。

でも、何度も行くからこそ気づける魅力や美しさもあって、その積み重ねが自分にとっての「特別な場所」を作っていくのかもしれない。常設展は特に、それを教えてくれる場だと実感しました。

何かに行き詰まってしまったとき、気分を変えたいと思ったとき、またこの場所に来たいなと思います。

▼参考資料


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