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酔っ払い教師の話

オーストラリアの語学学校。めちゃくちゃ色んな先生がいました。今思い出しても、個性がある人が多かった。
今日は、通称“酔っ払い教師”について書きたいと思います。

勘違いされないように書いておくと、ディスる訳じゃないですよ。
わたし、この先生好きでしたから。

この先生は、ほんとに気持ちの浮き沈みが激しく見える人だったんです…。

ある時はとても静かで、教科書の内容くらいしか話さない。周りの生徒達が大騒ぎしても、注意もあまりしない。
けれども、ある時はコミカルに喋りまくりギャグを飛ばし、リアクションも大きい。うるさければ「だまれーーーー」と面白おかしく言う。

人気はありました。この先生。

基本、悪い人ではないのが雰囲気に出ていますし、人も良いです。キャラもいいです。

この性格のアップダウンさえ愛嬌と思われていたんですよね。
現に、友達も多い感じでした。

ある日、その先生が体調不良で直接頼まれたと、めちゃくちゃ若いミニスカートで胸を強調した格好のイケイケ風姉ちゃんが教室に現れました。

「fy@)(」)」@/57(((!:@」

言ってる事さっぱり分からん!!!

よーく聴くと英語です。

そして、いつもの先生のハイテンションの時の雰囲気とよく似ている…

めちゃくちゃ頑張って聴くと、

「バーで彼に頼まれ、1週間担当してと頼まれたの!よろしくね♡」

と言っている。

「なんだ、分からない。」と周りが騒ぎ…

最初の3日間は、文法の規則をホワイトボードに彼女が黙って書く授業(?)が始まった…

そういえば、バーで会ったと言ってたよな?
もしかして、彼は酔っ払い教師だったのでは?と私の疑惑が強まった。

もしかしたらシャイで、酒を飲まないとお喋り出来ないのかもと…。

この代わりのイケイケ風姉ちゃんは、スタイルはめちゃくちゃ良く男子生徒が飲みに誘うようになった。実際ダメな筈だが、3日以降男子生徒と、姉ちゃんが会話している…

休み時間には一緒にラテンダンスしていた笑

ノリがハイテンションだ…

早口でアクセントキツく、女子生徒はヨーロッパから来た普段聞き取りが良い生徒でさえ口をあんぐり開けていた。
ある子が男子生徒に尋ねたら、ひつこく飲みに誘ったら自分達と飲んでくれるようになった。

慣れたら英語分かるようになったとの事…
のみニケーション(?)

“酔っ払い教師”と“酔っ払い生徒”の爆誕である。
教室が、酔っ払いバーの雰囲気に変わった(汗)

私は、いつもの先生も時に“酔っ払い教師”だったと確信した…。
その何日か後、その体調不良とやらの“酔っ払い教師”が復帰した。

どうも校長に怒られて、その姉ちゃんは来なくなったし、“酔っ払い教師”は数週間とても静かになった。

素面だ…

しかし、1ヶ月後、大きな声でコミカルに話だし、踊り出した彼。

戻ってきた!あの”酔っ払い教師が!!”

わたしは卒業後、たまたま散歩してたらその先生をお昼時間にカフェで目撃。友達と談笑する先生。挨拶しようと思ったけど、こっちには全く気づいていない感じ。

テーブルには、ボトルワインが何本も置いてある!!!

やっぱ、彼は、“酔っ払い教師”だったんだ。
あの後、ドーピング状態で授業するんだ笑

と確信した。

因みにオーストラリアは、職種によっては昼休憩にアルコールを飲む人もいる。
いくら欧米人が酒強いと言っても、許容量超えて飲み過ぎて、それが元で身体を壊したりアル中になる人もいる。

ほんとうの自分を偽ってまで、酒の力を借りて、多弁にお話ししているとしたら、、と、ちょっとその先生が心配になった。

今どうなさっているだろうかと…
何度か思い出した…

自分をアピールするのが苦手で酒に頼る人をオーストラリアでたまに見たが、何だか大丈夫かなぁと思った人もいる。

適量なら良いけれど”過ぎる“と毒だよね。お酒は…

自分なりのペースでお話できればいいのに。と”酔っ払い教師“を見て思ったこと。

どうも彼は、噂によればお喋りが多い仕事を辞めたようだ。
もしそうなら、良かったなぁと思う。健康第一だからね…

向き不向きを知ること大事だよね。

だから本当だったら、自分なりに言葉を使えれば良いんだよね。


アルコールはその人の許容量超えると、毒になるけど、その逆の効果についても書いてます

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