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恥ずかしがりから変換

オーストラリアに行って初めて入学した語学学校の思い出はいろいろあるんですが、その一つのエピソードを書きます。

最初に担当になった方は、とてもベテランの先生で日本人の生徒も沢山教えていました。
それで、日本人についてのひとつのイメージが彼女の中にできているようでした。

少しでも私が黙ると、決まって口に出す言葉は

“Don’t be quiet! You must be shy because you’re a Japanese.” 

静かにならないで!あなた、恥ずかしがりなんでしょ。だって、あなたは日本人だし。

でした。

ただね。私的には、黙ってた理由は少なくとも恥ずかしがりだからではないんですよ。

大体が、知性がなくて議論が下手な人の喧嘩ごしの言い合いに関わりたくないとか。単にその内容を知らなかっただけとか。そういうのが多いです。不快に感じてまで関わらなくてもその様子見て学べる事もあるし……。
他にもおんなじ様に思ってた子もいるのか、黙ってみんなの話に参加してない子もいました。そういう人と勝手に雑談してた事もありますね笑。

だから、

“I’m a Japanese but I’m not shy. You’re misunderstanding about me.”

私は日本人だけど恥ずかしがりではない。私について誤解しているよ。

と説明し何度も繰り返していました。

“Don’t be quiet! You must be shy because you’re a Japanese.” 

で使われるshyは恥ずかしがりの意味です。

そんな事ばかり言われてその後、説明を繰り返してたのでshyは恥ずかしがりの意味が染み付いてしまっていました。

癖って怖いです笑

ある日、議論ではなくて1人ずつテキストに書いてある内容についての意見をいう時間がありました。英語圏では意見を言わせる時間がほんと多いんです。

今であれば、考えながら意見をまとめていけばそれでいいんだと分かってるので黙る事はないとは思うんですけど、当時の私はそういう事が分かっていなかったので今よりもサッと話す事ができませんでした。話す前の考える時間が多かった為です。

その度に、彼女は

“Don’t be shy!Mina!”

と言う。

shy=恥ずかしがりみたいに勝手に刷り込まれたみたいになってた私は、

相変わらず

“I’m a Japanese but I’m not shy. You’re misunderstanding about me.”

私は日本人だけど恥ずかしがりではない。私について誤解しているよ。

と癖になってたので自動的に繰り返してました。

そこでの彼女の困った顔と言ったらありませんでした。

今考えたら、何でちゃんと私の誤解を説明してくれなかったんだろうと不思議なんですけど途中で気づいたんですよね。

言われてるのは、日本人の私だけじゃなくて普段うるさい人とか、めちゃくちゃ外向的な人でも言われてたから見てるうちにハッと自分の誤解に気付きました。後は彼女の表情と声色の違いです。

Don’t be shy! は恥ずかしがらないで!の意味もあるけど、“遠慮しないで言っちゃえばいいよ!”とか、暗に“合ってるか間違ってるか気にしないで思いついてみたことを口に出せばいいよ。”みたいな意味が込められているんですよ。

自分では気づいていなかったけど、自然と英語話す時に身構えていて肩に力が入ってたのかなぁと気づいたんです。

だってshyは恥ずかしがり以外の意味もあるのは、とっくに渡豪前から知識として知ってたのになと…。

それと、欧米人でもなんでもハッキリ言えない性格の人もいるんだなぁと知りましたね。まあ、性格なんて人それぞれだから…。

ここから分かる事は、ひとつの英単語には、色んな意味がある場合が多いから単語を聞いた途端に慣れてる意味を勝手に出して勘違いするリスクはあるという事です。

shyを恥ずかしがりから変換ができていなかった事から分かりました。

大事な事は、ひとつの英単語からどの意味を言ってるのか正しく認識するには知識だけではダメという事です。

話してる間の相手の表情や、その単語が使われている状況をよく観察する。言い換えると、文脈を知る事がすごく重要になるという事。

頭を柔軟にして周りを見渡し判断する能力も必要なんです。それには、リラックスする事もめちゃくちゃ重要です。判断能力鈍りますからね。

英語を話している時に、英単語の意味を間違って変換すると意味合いが大きく変わってしまう。勝手に慣れや習慣から意味を決めつけてしまう事は起こり得るということです。

shyの意味の変換を間違えた経験から私が気づいた事を書きました。

英単語について記事まとまってます!

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