長年の勘にすがる自分

若い頃,長年の勘ーこんな危ないもんはないと思っていた。
歳を重ねればいいってもんじゃないよなって。
年寄りのひがみじゃねぇのって

実際に年寄りに足を踏み入れてみると,
若いときより,ずっと先がみえてくる,
というより,みえてしまうんだ。

このままだと,きっとこうなっちゃうな・・・
こうすれば,きっとよくなるのにな・・・
こうしないと,きっと・・・

だから,ついついおせっかいになる。
言わなくてもいいのに,
相手が傷つくのがわかっているのに,
厳しい言葉を浴びせてしまう。
近い将来,悲しんでいる姿が相手の後ろにみえてしまうから。

たいした年数ではないけれど,
いろんなものを見聞きして今の自分があるのは間違いない。
二の轍を踏ませたくないと思い上がる。
そして偉そうに講釈をたれてしまう。
それは,この世に思い遺すことがないようにしたいからだけかもしれないのに・・・

こんな後ろめたさを巴投げしつつ,
もしかしたら,自分のことばで,
出会った方の未来が少し明るくなるかもしれない,
そうしたら,もっと生きやすい社会になるかもしれない,
そうしたら,ちょっとは世のためになれたと,あの世でいえるかもしれない
と信じて,今日も,長年の勘にすがる自分なのでした(笑)


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