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#012就労支援A型事業所って?障害があっても自立できる。作業内容は?②

まだの方はぜひ、その①もお読み下さい(^^)

どんな人が働いているの?

みいこは実際に就労支援A型事業所にて
職業指導員として勤務していた経験があります。

そこの事業所の利用者さんは

・精神障害5割
・知的障害3割
・身体障害1割
・障害者手帳なし1割

と、精神障害の方の割合が高かったです。


例① 強迫性障害の利用者様

常に自信がなく
「自分はダメだ…」
と思い込んで、
うまくできなかった作業を
いつまでもひきづってしまう方。

その方が出来そうな
別の作業を行っていただき、
達成感を持ってもらう。

基本的に朝の清掃があるのですが、

・狭いところが苦手で、
トイレ掃除などはNGな方
→ 掃除機がけ、窓ふき

など、特性に配慮したうえで
ご本人が出来る範囲のことを
行うような支援を行っていました。


例②右手麻痺の利用者様

身体障害の方は、生まれつきというより
事故で片麻痺などになった方、
社会人経験も長く認知面も問題ない、
という方は少しのサポートで
仕事をこなせたりしていました。

作業 → 片手でムリなく行える作業
掃除 → 片手で出来るテーブル拭きやゴミ捨てなど。

例③自閉症の利用者様

こだわりが強い方だったので、
いつも座る場所は固定、
他の利用者さんたちも
それは理解して下さっていた。

急な予定変更などは
受け入れが難しい特性があるため、
イレギュラーや予定の変更がある場合は
早めにアナウンスする。

なるべく大きな変化がない環境で働けるよう配慮。

注:事業所によってそれぞれ特性が違うので、
どの程度の配慮が可能か?
契約前にいろいろ確認してみて下さい。

就労支援A型利用の流れ

1.主治医に現在の状況を確認しましょう。
2.興味のある事業所があれば見学の希望を伝える。
3.日程を決めて作業の見学や体験を行う。
4.就業希望であればハローワークにて、紹介状を発行してもらう。
5.面接の日取りを決めて、面接。
【面接の際の持ち物】
・職務経歴書
・履歴書
・ハローワーク紹介状
・障害者手帳
・服薬があればお薬手帳など

※相談支援専門員などがついている方は、
見学や面接の時などに
一緒に同行される場合もある。

6.内定が決まったら、
お住まいの自治体の障害福祉課において、
A型事業所の利用について支給決定を受け、

「障害福祉サービス利用受給者証」
を取得する。

7.雇用契約
8.就労開始

このような流れとなります。

障害者手帳がなくても利用可能

医師の診断があれば
「障害福祉サービス利用受給者証」
を発行していただくことは可能です。

手帳がなくても一般では働きにくいという方も、
利用することができるので
自治体やハローワークなどに要相談。

交通費補助

通勤手当は各市町村の規定に準ずる(支給条件あり)
(みいこが勤務の事業所は一月5000円上限でした。)

就Aは福祉サービスのため、
全額補助が出る市町村がほとんどのようです。

どんな作業を行っているの?

企業や提携先から軽作業など受注したりします。
実際にやっていた作業としては

・ガシャポン
①大量の説明書を、四つ折りに折る。
②缶バッチと一緒にカプセルに封入。

※缶バッチの絵柄が上にくるよう、
説明書を入れる位置など注意が必要。

その時に流行っているアニメのキャラクターや、
アイドルの缶バッチなどが多かったです。
2000~5000個など、大量に受注したりしていました。

小分けして、一人100個などの単位で作業を行い、
作業の早い方は一日に400個制作する人も。

合理的配慮

・右半身麻痺の利用者様

自由に使えるのは左手だけのため、
説明書を折る作業のみを行う。
指が動かなくても、右手で紙を
押さえるくらいは出来る方だったので、
右手でサポートしつつ、
左手で説明書を折っていただく。

カプセル封入作業は、
単調な作業が得意な方が担当。

特性によって支援の内容が異なるため
うまく分業制で作業を進めたりしてました。

その他はどんな作業があるの?


・駄菓子屋で売っているシールの封入
・100均で売っている雑貨の袋入れ
・お菓子の化粧箱の箱折り
・宛名ラベル張り
・ノベルティ品の組み立て

季節によっては
・カーネーションの封入、ラッピング
・新米の稲穂の封入
・お年賀用の箸の封入作業

など、さまざまな作業があります。

企業から請け負っている作業なので、
納期などもあり、ある程度の
クオリティも求められます。

パソコンでホームページやブログの制作や、
入力作業などを行っている事業所もあるようです。

ハローワークの求人検索で

「障害のあるかたの求人」

で検索すると、
就労支援A型のお仕事も出てきます。
あまり数は多くないようですが…

利用者同士のトラブルはあるの?

ぶっちゃけトークをしますと…

みいこが勤務していた事業所では、
利用者同士のトラブルは…
しょっちゅうありました。

・かまってちゃん
・超ネガティブさん
・こじらせくん
・大変アピールくん
・承認欲求強すぎくん
・妄想ちゃん
・ブチぎれくん
・こだわりくん

個々では仕事できるのに、
連携が難しかったり…

「え、なんでそこでブチぎれるの?」
と理解不能な方や

やたら女性を見下す方

「あいつばっかりなんでラクしてんだよ~!」

「俺の方が仕事出来るのに、なんであいつと時給同じなんだよ~!」

などと、いろいろ言う方がいらっしゃったりするのも現実(^^;

障害特性ゆえ支援内容が
人それぞれ違うことを説明。
しっかりヒアリングを行って
皆さんが納得して作業に
取り組めるよう支援しています。

この人はこう言うとこう受け取るのか…
じゃあ、次に同じ場面になったら、
違う言い方で伝えてみよう。

それがうまく伝わると嬉しくなったり。
日々、試行錯誤の連続で、
利用者さんから教えられることも多かったです。

一般就労へステップアップも可能

「就労支援A型事業所」で社会的な自立をはかり、
「一般就労」を目指す方もいらっしゃいます。

一般就労にステップアップをされる方を見送るのは、
職業指導員としては本当に嬉しいこと、
このうえない喜びでした。

一般での就労が難しい。
でも障害者手帳が無くても
少しの配慮があれば
働くことが出来そうかも。
前向きに頑張りたいと思っている。

そんなあなたは就労支援A型で
きっとステップアップできるでしょう!

そして、就Aは通過点なので。

一般就労へ向けての
踏み台にして下さい!

何か疑問点があれば、
コメント欄からご質問下さい。
出来る範囲で答えていきます。

以上、何かの参考になれば幸いです。

お付き合い下さり、ありがとうございました。

みいこ

次回は「障害児の習い事の探し方編」
を書いていきます。

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