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アルコールインクアートは「心」を救うアート

アルコールインクアートってご存じですか?
紙の上にインクとアルコールを垂らし
風で描くアートです。

私はアルコールインクアートを始めて
もうすぐ3年。
それまではアートとは無縁どころか、
アートは生活に必要ないものだと思ってました。

そんな私がなぜアルコールインクアートを続けているのか?

さっき言った通り、アートは生活に必要かと言われれば、絶対に必要とは言えません。

ただ、「心」には必要だと思ってます。

そこで今日はアルコールインクアートを始めた頃を思い出し、その頃の心がどう変化したかお話しようと思います。


自分の内面と向き合える

空気を読む
人の顔色を伺う
自分がどう見られているか気にする

生活の中で私達は無意識のうちに外側に意識を張り巡らせている時間が圧倒的に多くて、
自分の本音とか、どうしたいとかを後回しにしがち。

そして、いつの間にか自分がどうしたいか、何が好きか分からなくなっていくんです。
現に私がそうでした。

でも、アート始めると徹底的に自分と向き合う時間になるんです。
今日は何色で描きたい?
どの色を組み合わせる?
どこにインクを垂らしてどう風を当てる?

こうやって自身と対話しながら目の前の色に集中するうちに、アート以外のことでも
私はどうしたい?
と本音と向き合うようになれたんです。

あるがままを「受け止める」の意味を知る

あるがままを「受け止める」って意外と難しいし、正直よく分かりませんでした。
なんせこの世は競争社会。
何が正しくて何が間違っているのか
誰がすごくて誰が劣っているのか
そうやっていつもジャッジする癖がついてたりするんですよね。

ただ、アルコールインクアートは抽象画。
絵心なんて必要ないし、
描くコツはあっても正しい描き方なんてものは存在しない。
基本「自由」の正解も不正解もない世界。

だから、目の前にできた色の広がりやにじみをどう思うかは自分次第なんです。
自分では下手だと思っても、別の人が見るとキレイだと思ったり。

目の前の世界は自分がどう思うかで創っていい

だったら、私って下手だぁと落ち込むより、1ヵ所でもお気に入りの部分を見つけて喜んでたいよね。
それを教えてくれたのがアルコールインクアートです。

それにより、日常生活で違う意見、価値観に出会っても
「そうなんだね」
とジャッジせずに受け止める。
すぐに反論のファイティングポーズをとっていた頃と比べると、心が楽でいられることに気付きました。

人と比べるのをやめる

アートを始めた頃は嬉しくて、
上手くなりたくて、
SNSで他のアーティストさんの作品を夢中になって見ていました。

それが次第に苦しみに変わるんです。

私はいつになっても下手だなぁ
あんな風に描けないなぁ
色のセンスないなぁ
私より後から始めたのに上手い…
もう販売始めてるんだ…

楽しく見ていたのに、もうSNS見るのが辛い
なのに見てしまう…
だぶん他のアーティストさんもあるあるだと思います。

常に誰かと比べて自分のダメなところばかりに目がいってましたね。
(1人苦しむだけなのにね)

それでだんだん分かってきたんです。
アート以外のことでも、
なんかもやもやするなぁ
なんか苦しいなぁ
って思う時はたいてい自分と他人を比べて勝手に自分責めをしてる時なんです。

それに気付けるようになったら、SNSは一旦閉じて気持ちの整理をする。
他人と比べる癖を手放す。
そうやって気づいては手放して、を繰り返すうちに他人と比べて落ち込むことも減りました。

こんな感じで、アートを始めた頃は作品を生み出すというよりは、自分の心と向き合うために描いていたと思います。

私みたいに
やりたいことが分からない
好きなことがない
「自由に」と言われてもどうしたらいいかわからない
という大人には心をほぐして本音を引き出してくれるアルコールインクアートは一種のセラピーじゃないかと思います。

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