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東京から広島へ子連れ車旅〜後編

 今回の旅は、5泊6日の予定で日程は余裕があった。4泊目は広島に住んでいる友達家族の家へありがたく泊まらせてもらうことに。

友人家族の家に行くまで時間があったので、広島のおすすめスポットを聞いた。呉市のとびしま海道を渡っていく御手洗(みたらい)という地域を教えてもらい、早速車を走らせる。

タイムスリップしたような雰囲気を味わえる御手洗。

「何もないよ〜」と友人から言われていたが、御手洗は景色と雰囲気が最高な場所だった。公園にあった展望台に上がると、ここが瀬戸内海のど真ん中なんじゃ?と思うほど静かな海と島々が広がっていた。昔ながらの街並みが残されている御手洗は1、2時間ほどで散策できる。入口の案内所でみかんジュースを飲み、のんびりお散歩した。ここはジブリの中?と思うような雰囲気にすっかり魅了されてしまった。

その後、友人宅にお邪魔し、久しぶりの再会を果たした。コロナ前に会ったきりだったので2年以上ぶりだ。子どもたちも久しぶりの再会だとは思えないほどすぐに仲良くなり、楽しい夜の時間はあっという間に過ぎていった。

5日目は友人宅を出て、しまなみ街道へ。そのまま四国に行けるので、久しぶりに香川のうどんも食べよう!となった。最後の宿泊は奈良のゲストハウスを予約していたので、淡路島を通り、奈良入りするという中々の移動距離だ。このハードスケジュールが後にバタバタのきっかけになるのだが…。

しまなみ海道は4つの島を渡るのだが、降りるたびに高速料金がかかるし時間も限られていたので向島と生口島、2つの島を選んだ。

広島から最初の橋を渡ると向島に着く。(ちなみにここは高速に乗らず行ける)
行きたいと思っていた、後藤飲料水工業所で休憩。お店の雰囲気とラムネのシュワシュワした優しい甘さが心地よかった。

昔ながらの製造方法で瓶詰めのラムネを製造している。

後藤飲料水工業所を後にし、行きたかった立花食堂へ向かった。連休といういうこともありお店に入るまで待つことになったが、すぐ近くにあるビーチや雰囲気のいい庭で待っていたのであっという間だった。むしろ、ここで1日を過ごしたい…。タコライスプレート。ご飯も空気も美味しい。

瀬戸内の食材を使ったタコライスプレート。ご飯も空気も美味しい。

案内されたのはテラス席で、ここもまた最高だった。庭の向こうに見える海を眺めながら、丁寧に作られたランチプレートを頂いた。おしゃれカフェだが、キッズプレートもあり店員さんの対応も良かったので、子連れにもおすすめだ。(テラス席希望の場合は伝えると良いかも!)

その後、インスタ映えしそうなスポットがたくさんある生口島へ。
移動ばかりだと、子どもたちの体力を持て余すのでビーチへ。この日は28度とかなり暑かったので子ども達は海に入る気まんまんだったのでズボンのまま遊ばせた。透明度抜群。太平洋より穏やかな瀬戸内海は読書でもしてのんびりしたい。

この後、四国に入り、香川でうどんを食べてゆっくりと奈良へ行くはずだったが、奈良のゲストハウスに着くのがチャックインギリギリだと気づく。
でも、香川のうどんは食べておきたい。生口島を早めに後にし、香川へ向かった。

3年ぶりの香川に着いた。以前、香川に来る前はうどんの食べ歩きなんて無理だと思っていた。その後、香川のうどんの美味しさに感動して4軒はしごしたのだけれど。

今回は食べ歩く時間はなかったので、インター近くの人気のあるお店へ。
その後、地元のスーパーで香川の醤油を購入して奈良へ向かった。

車中から撮影した淡路島からの夕日。渋滞のため、下道を走ったが思いがけない景色に出会えた。

奈良のゲストハウスは、奈良公園の中にあるザ・ディアパークインへ宿泊した。高速で事故渋滞に巻き込まれ、かなり遅れた到着に。けれど、オーナーの人はとても親切で、遅くなったにも関わらず外で出迎えてくれ、荷物まで運んでくれた。

チェックアウト後、外へ出ようとすると、鹿と目が合い固まる次男。

奈良公園の敷地内にあるゲストハウスなので、外にはたくさんの鹿が歩いている。寝てる時もカタカタと鹿の歩く音がしてちょっとしたサファリパーク気分だった。

朝食を食べ、奈良公園内を散策する為に、数駅離れた駅の近くに車を停めて電車で奈良公園へ向かった。普段乗らない電車に乗ると、その地域の暮らしが感じられる。特に車旅だと、目的地にそのまま着いてしまうので、敢えて電車やバスを使った遠回りルートを選ぶ。予期せぬ出会いもあり楽しいのだ。

広島や岡山でも路面電車で移動した。

近鉄奈良駅まで電車へ行き、商店街を抜けて奈良公園へ。東大寺の大仏に魅了され今回の旅は終わり。奈良から5時間ほどかけて、東京に帰宅した。

車での子連れ旅は、移動時間がかかるものの、荷物を気にせず観光ができる。また、子どもが疲れたら移動中に寝てくれるので、お互い疲弊することも少ない。移動費も抑えられるので、いろいろな体験にお金を使えたりする。ただ、移動中に車内で持て余すことがあるので、本や普段見ない映画をダウンロードしておくなどの対策は必要だと思う。
あと、連休の高速は時間が読めないことを今回は痛感した。

広島焼きを焼かせてくれたお店の人、次男がお土産に双眼鏡を買った商店で「未来を見るんだよ!」と力説してくれたおじさん、倉敷の街並みが残っている理由を教えてくれたおばあちゃん、他にもたくさんの人と交流した。こういう経験が子どもたちの財産になれば良いなと思う。異日常を感じれる旅は貴重な経験を与えてくれる。

旅が終わっても、その地へ想いを馳せる時間が私は好きだ。今回の広島への子連れ旅は子どもたちの成長を感じられる旅だった。







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