同僚が産休・育休へ!職場を支える私たちの課題とチャンス
いきなり直面した現実
私が人事として勤務する会社は9割が男性かつ、女性の平均年齢も高かったので産休・育休問題に10年以上勤務して初めて直面することとなりました。
産休・育休なんておめでたいことですが、「難しいなー」という一面も存在するので妊娠発覚〜産休入りまでの人事の動きをまとめてみました!
会社のサポート体制
「産休・育休も問題に初めて直面」と言いましたが、会社の男女の育休取得率は90%以上です。
近年男性の育児休業にめちゃくちゃ力を入れており、会社と本人たちの利害の調整した結果高い取得率を維持しています。
また厳密にいうと女性の産休・育休も定期的にいました。
ただ、女性が1名の支店の方とかばかりだったので後任者を採用すれば良いという単純(?)な話だったので特には難しくなかったのです。
残された社員が直面する課題
産休入りする社員はそのチームのリーダーでした。
リーダーが抜けたメンバー達の不安
一緒に妊活していたメンバーのモヤモヤ
の2点が最も苦慮したポイントでした。
1.リーダーが抜けたメンバー達の不安
チームの方針決定や他チームとの調整を一手に担っていたので、産休入りの発表は大きな波紋を持って受け取られました。
ずっと妊活していて、やっと授かったお子さんなのでメンバーも嬉しい気持ちはありました。しかし、ずっと組織の中で風除けとなってくれてた人がいなくなるある種「恐怖」みたいなのがみて取れました。
この部分に関しては産休入りするリーダーがとても優秀な方だったので、1年先まで必要なタスクをスケジューリングし、メンバーみんなの指針を作ってかなり早めの時期から共有することで安心させていました。
また、人事としても繁忙期のヘルプを行うこととその業務内容を事前にチームとコミットすることを行いました。
実際は素人のヘルプなんて意味ないです。
でも会社としても気にしているし、トラブルがあったらなんでも言ってね!という姿勢を積極的に示すことで不安の軽減につながりました。
2.一緒に妊活していたメンバーのモヤモヤ
産休の話をオープンにする前、「落ち込むよね」と産休に入るリーダーと心配していたメンバーが懸念通りかなり気持ちが落ちている様子でした。
リーダーとは事前に打ち合わせしていたので人事として彼女と面談し、話をしました。
わかったふりをせず、陳腐なアドバイスもせず、慰めもせず
とにかく気持ちを吐き出してもらいました。
誰よりも信頼していて、長く一緒に妊活していたからこそわかるリーダーの妊娠を嬉しく思う気持ちを自分の暗い気持ちが覆い隠していること自体も許せないという優しい彼女。
泣きながら口に出してはいけないと思って抱えていた言葉を吐き出して、少しスッキリしたようでした。
プライベートは自分たち自身で解決していってもらうしかないのが事実ですが、仕事とプライベートの問題って案外密接に絡み合っていることが多く、面談をしている中で踏み込めるラインを考えながら話をするというのは人事あるあるなのではないでしょうか。
チーム全体での対応策
今回の経験を持って下記のような対応が必要と感じました。
タスクの可視化
今回事前にリーダーが用意していましたが、チーム全体のタスク・チーム内の自分の担当タスク・リーダー業務などチーム以外のタスクに分けてしっかり他者にも段取りがわかるようテキスト化することは大切です。
これがわかるとリーダーが抜けた後リーダーの上司も突発的な出来事があっても適切な指示が出しやすくなります。
リーダーの上司って細かなタスクは把握していません。
混乱を最小に収めるためには可視化し、誰にでもわかりやすくした方が良いです。
代替え要員の採用
残ったメンバーだけにタスクを割り振ると一人一人の業務量が自ずと多くなります。それは不満につながりますよね。
今回の場合は、育休取得期間が半年だったため代替え要員を考えませんでしたが派遣社員、もしくはアルバイトで単純業務を切り出して業務分担を行います。
どうしても残ったメンバーに精神的、業務的負荷がかかるのは避けられませんが業務的負荷を極力減らしていくことが必要と思います。
定期的なコミニュケーション
産休・育休はチーム内だけの問題ではなく会社の問題です。
全てをチーム任せにせず、定期的にメンバーそれぞれに声をかけ小さな不満や不安のうちに摘み取ることを心がけました。
また産休に入る社員にも安心して出産に備えてもらえるよう、心配事の解決はもとより、産休はいっちゃえば無責任でいいよ!と呪文のように繰り返しました笑
大切なのはママであり、子供ですからね!
終わりに
産休・育休に入る際、残されたメンバーが新しい業務を引き継いだり、チーム全体の調整役を担ったりする中で、チーム全体の連携が強化され、結果として組織全体の成長につながる大きなチャンスとなると思っています。
こうした経験は、自分自身のスキルアップや責任感の向上にも結びつき、長期的なキャリアにおいてもプラスに作用することを人事としても期待しています。
困難な局面こそ、チームとしての絆が深まり、個々のメンバーがさらに成長できる場でもあります。結果として職場全体の活力を生み出し、さらなる発展への原動力となってもらいたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
あなたの今日が素敵な1日となりますように!
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