見出し画像

旅の途中

オーナーと話す。
大抵のことは自分の中にある
"怖さ"や”知らない”というだけのことだと
口から溢れる。
私は、怖いのだ。
孤独が。

私の心の中にまで他者がいる
それもたくさんの。
ここを閉じてみたらどうなるのだろう。
ちゃんと孤独を自分で選んでみたらいい。


佇む木々が美しい。
この雨が染み渡っていき、
いずれ海に流れ着くことを想像する。
自然の摂理。
私に染み渡るものは一体どこへ流れる。

一つの身体に無数の生命が宿る。
脈々と続いてきた生命、
日々私の中に入る生命、
触れると私の表情さえも変える生命、
それはそれはたくさんの生命と
共に生きているのかもしれない。

愛も憎悪も恐れも輝きも、
全て私の中にある。
今日死んだ一つ、
昨日生まれた一つも私の中にある。
美しさだけではない、
棘だらけの心も私の中にある。

なめらかさもざらつきも、
光も影も、
赤ん坊も花もいるのかもしれない。

2023.7.21

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?