この2色の桜のように
コロナの外出規制の最中、職場が休業となり、運動不足解消の為に近くの湖にジョギングに行こうと言い出した次女のお付き合いで、私は本を持って出かけていた。
昨年も桜の時期に来ていたけれど、こんなにゆっくり花をみていただろうか?
そして、こんなに色の違う桜がこの場所にあっただろうか?
と、まるで初めて訪れた場所のように感じていた。
子供達が小さい頃は、子供のことはお姑さんに任せっきりで、平日が休みだったから、娘とゆっくり出来る時間はほとんどなかった。
今、お姑さんも亡くなり
パートの合間に家事をしながら、誰はばかることなく、自由に日々を過ごしている
次女が突然帰ってきてから、家族はまた3人になったけれど、私たちは以前にも増して幸せな日々を過ごしている
なんの不安もなく
穏やかで
平和な日常に
こんな日がくるなんて!
と驚いている
あの頃、次女は毎日湖畔をジョギングしていた
なにを思っていたのだろう?
無くしたものに対しての
痛手から
それによって得たものを
自分の中で肯定する
そして与えられた時間を
これからの自分の生き方に対して
思いを巡らす時間にしていたように思う
そして私は
娘との幸せな時間を噛み締めていた
末娘で
1番関わる時間が多かったこの娘には
この2色の桜のように
誰かと比べる事もなく
ただ、ありのままの姿で
精一杯日々を
楽しんで
そばにいる人に
安らぎを与えてほしい
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