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息子が食事を食べない理由

「お母さん、遠足のお弁当がいつも一緒なのは何か理由がありますか?」当時、保育園の担任の先生に言われた言葉。  

ギクっ、ドキ~っ、グッサ~~っっ!!り、理由?ありますとも、え~ありますともさ。手抜きとか、おかずが思い浮かばないからとか、キャラ弁なんてスキル持ってないとか、そーゆーことじゃないんだからーーー(-_-;)焦

そう、うちの子の遠足のお弁当がいつも一緒なのは

「味覚過敏だから」なのだ!ドドンっ

凸凹さんのお母さんで困っていることの1つとして「うちの子、全然食べないんです」とか「すごい偏食なんです」とかあると思うんです。それって、もしかしたら「味覚過敏」なのかも知れません。

うちの子は、めっちゃ偏食&少食で食べられる食材の種類は限られているし、食材の調理方法によっては食べられなくなっちゃうし、娘が「お兄ちゃんの胃袋オレオぐらいしかないんじゃね?」と言うぐらい、一度に胃袋に収められる容量が少なくて、食べる前も「よし食べるぞ」と気合を入れないと食べれないし、食べ慣れない物を食べると「オェっ」と涙目になる始末。そんな息子も今は高校生ですが「育ちざかりになったら食べるっしょ」などというセオリーなんで軽く無視して、未だに「オレオとオェ」。

凸凹さんたちの味覚や触覚などの五感覚って、ミーア曰はく「ムダに高性能に出来ている」ので、ちょっとした舌のピリピリとか、味の違いとか、すごいキャッチしてしまうんですよね。「それぐらい」って思うかも知れませんけど、この子たちにとったら「めちゃくちゃ感じている」のです。
うちの子の場合、カレーや唐辛子のような香辛料はもちろん炭酸飲料も「ただ痛いし、喉痛めるだけのもの」というぐらい舌の感覚が過敏だし、調味料から感じる味の濃い・薄い、味の違いなど、味から感じる舌への感覚が過敏です。嗅覚も、家の玄関前で「今日は○○だな」なんて言い当てちゃうぐらいなので、多くの人より臭いも強く感じていると思います。

そこに凸凹さんの”自分の経験にない事はどんな事が起こるのか予測不能で怖い”から来る「新しい事・新しい物は苦手」という特性もプラスされます。
例えるなら「外国に行って、見たこともない食材に、嗅いだことがない匂いがする初めての怪しい料理」そんな食事を口にする時の恐怖(笑)独特なスパイスや香草・慣れない食感と味。これはもう「オレオとオェ案件」。

「給食を食べないし、食べる量が少ない。」「給食を食べないで話ばかりしてしまって食べ終わるのが最後になる」低学年の時、必ず個別懇談で問題に上がっていました。本人は”わがまま”で食べないという訳ではありません。味覚過敏や嗅覚過敏・新しい食べ物は苦手という特性があって食べられないんです。給食の時間に話ばっかりしちゃうのは、給食が食べられないから「現実逃避しちゃってる」ってことなんです(笑) 

食べられる物を中心に食べ、食べ慣れない物は少なくしてみて、それでもダメなら無理させなくてもいいのかなぁと思います。無理に食べることは、ただでさえ食べる事が苦手な子に「食べる事は苦しいこと」「食べる事はイヤなこと」と意味付けてしまうことになるかも知れません。無理にたべさせる事で「食事は楽しいものだ」と感じる機会を奪ってしまわないように。いつか「美味しい」って食べられる日が来るためにゆっくり焦らず見守ってもいいかも知れません。

だから、毎回同じ弁当だっていいじゃないか!食べられないより、好きな物だけ入って美味しいって思える同じ弁当でええじゃないか!!という結論。(ということにしておこう、という後付け感ハンパないけどぉ)

うちの息子も、給食に慣れて来たら食べられる物も増えたし、大きくなってから急に食べられるようになった物もあります。自分だって大人になってから食べられるようになった物とか、苦手な食べ物は食べないじゃないですか。それでも元気に生きています。それでもなぜだか贅肉はつきます。

「こんなに食べれなくて大きくなれるのか?」
「栄養失調になってしまうんじゃないか?」
「栄養が足りなくて元気に生きれないんじゃないか?」と、さんざん心配させた息子は、学校の血液検査・検診でも一度も異常はなく、身長も186センチ、体重も平均に成長しました。(※個人差によります)
本人曰はく「ボクは地球に優しく出来ているからね。エコ人間なのさ。」と。
食べない息子を知ってるママ友さんたちと「何食べて、こんなに大きくなったんだろうね」って話をします。 

みんなで出した結論「仙人なんじゃね」

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