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〜背伸びしないことの大切さ〜 「私はこうして勉強にハマった」ビリギャル本人さやか|読書感想文

私、いつも同じようなことを記事に書いている気がする。
けど、自然と自分の心に引っかかってくるのだから、仕方ない。


「私はこうして勉強にハマった」を読みました。著者は、「ビリギャル」さやかさん。


「ビリギャル」自体は映画化もして有名な話ですが、さやかさんがどんな方で、どんなふうに勉強を頑張ってきたのかは知らず。
今回の著書は、勉強して結果を出すには「正しい努力」が必要だという考えのもと、その要素である「モチベーション」「戦略」「環境」の大きな3つについて、それぞれ章立てして書かれています(+実践編もあり)。

私はもともと勉強は好きな方だったし、いま受験のために頑張るようなこともないので、「クラブS(サンクチュアリ出版の定期購読サービス)で新刊が届いたから、まあ読んでみるか〜」くらいにしか思っていませんでした。
ただ、何かをとことん頑張った人の話は、ほかのことも応用できることも多くて学びがある、とは普段から思っていたので、この本を通じて、「勉強」に限らず、自分がいま向き合っていることのヒントが得られたらいいなとも思っていました。

実際読んでみて、勉強に関していえば、知識として知っていることも多かったし、受験時代に自分が実践していることもあったので、若干斜め読みの形で読みました。

けど、「学年ビリ」で偏差値も「30以下」だったところから、慶應義塾大学に合格するまでになったという努力のプロセスはほんとうにすさまじく、とても合理的で、そりゃ合格するよねと納得するようなものでした。
一番驚いたのが、時間の使い方。

私の当時(大学受験時)の一日のスケジュールは、朝学校行って、学校が終わったらそのまま塾に行って、22時まで塾で勉強して、家帰ってお風呂入ったり歯磨いたり色々して、だいたい24時くらいから朝7時までぶっ通しで勉強(ここが一番集中できた)して、そのまま学校行く、っていうスケジュールでした。

p.50


え??寝てなくね???
自分が読み飛ばしたかと思ってもう一回読んだけど、やっぱり寝てない。

実際どうしていたかというと、学校で寝てたそうです。
・・・驚き!!!

何が驚きかというと、選択的にそのようにしていた、ということです。

どうしたら残された時間を最大限有効活用できるのか、とそれはそれは真剣に考えた末の決断です。ちなみに当時の私のゴールは「慶應に合格する」であって、「学校のテストでいい点数をとる」ことではなかったことがここでのポイント。

p.51


補足しておきますが、さやかさんも、決して学校に寝ることを推奨しているわけではなくて、あくまでも、自分のゴールに沿って時間の使い方を決めることが大事だよということです。

また、勉強を頑張り始めた当時、高校2年生だったけど、小学校のドリルや中学校レベルのテキストから勉強を始めたそうです。そういう状態だったから学校の授業はわからず、そのドリルやテキストを、授業中にやっていたとのこと。
えーーー!大丈夫なのかそれ?と思いましたが、自分のレベルにあった勉強を、限られた時間でやる、というめちゃくちゃ合理的な選択。
後々は、学校のテストはノー勉でもほぼ100点がとれるくらいになったらしい。


私も、自分の現実をしっかり見つめて、自分のレベルにあったことを背伸びせずに一つ一つ行いたい、と思いました。
思えば、高校時代も、数学が全然できなかったとき、教科書の基礎の基礎の問題から一つずつやっていって、なんとか基礎の問題はとれるようになったし、英語も単語を覚えてこそ長文を読めるようになる、と自分の努力と実感をもって感じていたのでした。

自分の現実を「盛って」見ても、その場限りでしかないし、一段飛ばしで背伸びしても、不安感のあるぐらぐらする土台を重ねていくだけでしかない。

自分の苦手、現実を見つめるのは怖いけど、一度認めてしまえばふっと安心できるから。そんなふうに思いました。

一歩ずつがんばろう。

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