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インド式ベジタリアン、やめます!身体は宇宙からの借り物。

おはよう、こんばんは、ナマステ。

インド滞在も、6ヶ月が経とうとしています。

オーストラリア~日本にいた頃は所謂”ペスカ・ベジタリアン”で、お魚や卵も出されたら食べていましたし、お豆腐などの豆類も積極的に摂っていたのでタンパク質不足に悩まされることはありませんでした。


インドに来てからは、良いチャンスだと思い”インド式ベジタリアン”の生活を続けていましたが、体調が思わしくなくなってきたので・・・
ついに卵を解禁することにしました

インド式ベジタリアンについては以前の記事で詳しく説明しています☆


一度やめた動物性食品を食べることはとても勇気のいることで、複雑な気持ちがあるのですが、現時点の体調と思うところを綴ってみたいと思います。


まずは、ここでの日々の食事内容。

朝:野菜スープ、パン、チャイ

昼:白米、ダル(豆スープ)、スパイス味の野菜のおかず

おやつ:チャイ、クッキー

夜:メニューの中から好きなものを選ぶ。肉、魚、卵料理はあるが豆料理はないので基本的に食べるものは炭水化物と野菜。


タンパク質、お昼のダルくらいしか摂れてませんね。
あとはチャイの牛乳、米や小麦に含まれるタンパク質と、微々たるものです。
たまに外食するとパニール(インドのカッテージチーズ)やラッシー(インドのヨーグルトドリンク)などもありますが。


ランチのダルと野菜のおかず。シンプルでヘルシーなインドの家庭料理。


私より長くここにいる方々は、
「特に気を遣わなくても体調は変わってない」
と言っているし、自分自身も、筋肉が減る、肌荒れするなどの目に見える体の変化は感じなかったので、
「『タンパク質を一日○○gとらなきゃいけない』っていうのは大企業と政府の陰謀で、プラーナのある手作り無添加のものを食べていれば気持ち次第で健康でいられるものなんだなぁ」
と思っていました。


けれど、最近、免疫力がガクンと落ちていることに気がついたのです。
最近、近くに風邪をひいてゴホゴホ咳をしている方がいて、その後私だけその風邪をもらってしまったようなのです。

思い返してみれば、2ヶ月前に大きく体調を崩した時も、近くにいた方からウイルスをもらったのが原因でした。
周りにたくさん人がいた中で、私ともう一人だけが感染していました。


以前は他人の風邪が真っ先にうつってしまうなんてことはなかったのに。
割と丈夫な方だと自負していたのに。

毎日ヨガで体を動かして、野菜ももりもり食べて、基本的には睡眠もしっかり取れていて、日本みたいなストレスばかりの働き方はしていない。
この条件で、免疫力が落ちているのは・・・もうタンパク質不足しかない。
気づきたくなかったけれど。


野菜はもりもり食べている!インドの野菜はとても甘くて美味しいのです。


私の夕食は、今住んでいる宿の日本人向けメニューから作っていただいています。
きっと現地のインド人の家庭では、朝や夜にもいろんな豆料理でタンパク質を摂っているのかもしれません。

自宅ならきっと豆や豆腐、ソイミートなどを使って健康を保つこともできるかしれませんが、今の状況で宿のキッチン借りて一人分の食材をやりくりして自炊する、というのはあまり現実的ではないので・・・
今、作っていただける食事の中で体調を元に戻すために、卵を食べることにしました。


正直、一度やめた卵をまた食べることは心が痛いです。
近所に鶏と卵屋さんがあり、狭い檻に閉じ込められた鶏さんたちの、羽が抜けて真っ赤な肌が剥き出しになっている悲惨な姿を日常で目にしています。
鶏肉だけでなく、卵も、こうした苦しみが代償にある。

過去の記事でベジタリアンになった想いや過程を書きましたが、自分の楽しみのためだけに他の命を苦しめることに違和感を感じてベジタリアンになっていきました。
そして、インドに来て卵もやめることができたことを、ある種誇りのようにも感じていました。


でも、自分の体調を健康に維持できなくなってみて、環境や体調に合わせて動物性食品を摂ることは自分の楽しみのためだけではないってことがわかりました。


それでも食べないことにしがみつくことははもう、宇宙からの借り物であり両親が大切に育ててくれた体を、丁寧に扱っていないことになるんじゃないかなって。

という訳で、「私は卵も食べないベジタリアン」と言うエゴを手放します。

免疫力を高めて、あるべき健康な体を取り戻します。
いや、きっと、以前よりもっと生命エネルギーに溢れた健康な体を手に入れます。

そう思って、大切に、一口ずつ口に運び、ゆっくりと噛み、飲み込んだ卵。
心と体に染み渡りました。
ありがとう。


インドの川。よく見ると人が浸かっています。


心も体も、自然と最も調和した状態に。


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