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【子育て】3回でダメなら10回言う

こんばんは。小学校教員のmiiです。

現在育休を頂いて1歳と2歳の兄弟を育てています。

以前書きましたが、6月頃まで子育てをするのが辛く、暗黒期に入っており毎日鬱々としていました。そこから徐々に子育て暗黒期を抜け出て自分のメンタルはまあまあ持ち直したものの、息子たちの状況はあまり変わっておらず、相変わらずトラブルが続いています。

特に一番困っているのは、長男の気の強さです。弟や友達のおもちゃを何も言わずに奪い取って、取り返されそうになったら馬乗りになったり押したりして暴力をすることが続いています。

それに対して今している声掛けが

「まず、貸してって言おうね」

「後でねって言われたり、まだ遊んでたりしたら、終わるまで待とうね。」

です。弟の場合は割とすぐに満足して違うおもちゃに行ってくれることが多いので、ちょっと待てば空くのですが、やはり「終わるまで待つ」は相手次第なので、待つのは難しいのかもしれません。でもとりあえず言い続けてきました。毎日毎日。。。

まったく改善する気配がなくて、

「なんで何回言っても分からんの。」

「同じ事何回言わすねん。」

とつぶやいたこともあります。途方に暮れました。今でこんなに暴力的やったら、将来どんな子になってしまうんや…と悲観しました。いろんな本も読みました。その中で自分に合っていると感じたのがこの本です。

心に残った部分をいくつか紹介します

「10回言って改まったらラッキー」と思う

2、3回は言ったうちに入らない。では、何回言われたらわかるのかと聞かれたら、私は「それは10回以上です」と答えます。人は何度も言われてそれが頭の中に蓄積され、だんだんわかってくるのです。それが「教えてもらう」ということです。

今すぐできるかどうかは重要ではない。

今すぐできるかどうかは重要ではない。教えるとは、「これはダメ」「こうするものよ」とメッセージを伝えることです。極端に言ってしまうと、その場で子どもの行動が変わるかどうかは関係ないのです。伝えた時点ですでに「しつけ」は実行されているのです。
まだ人生経験が少なく、単に経験のなさ、単なる「無知」からしてしまった「過失」であることがほとんどです。周りの人やお母さんを困らせてやろうなどという気持ちはみじんもないのです。

好奇心を10秒満たしてあげると、子どもは落ち着く

こどもは「すぐに飽きる」のではなく「すぐに満足できる」。動物園では、ライオンもゴリラもトラも10秒ほど見ただけでもう満足するのです。お母さんは普段、子どもの「あれしたい」「これしたい」というちょっとした望みでさえ「ダメ」と禁止しがちです。でも、本当は、ほんの少しやらせてあげたり、させてあげたりするだけで、二度と言わなくなるのです。

実際にそれが起こってから悩む

「〇〇になったらどうしよう」の9割は起こらないのです。「心配事」というのは自分で心の中に勝手に起こしているものです。
「この子はいつも動き回って落ち着きがない。このままだったらどうしよう」大丈夫。その心配の9割は当たらないのです。1年生になっても今のままだったらその時初めて悩みましょう。そうなる確率は1割未満だし、落ち着きがなかったらなかったで、何とかなっているものです。心配するだけ損です。起こったものにだけ悩めばいいのです。

5歳になると見違えるほど落ち着く

しつけは気の長い話です。乳幼児のうちから、あきらめず、穏やかに何度も言い続けること、教え続けること、それが大切なのです。その努力は子どもが3歳になった頃から、必ず報われ始めます。そして、5歳になる頃には、見違えるほど落ち着きと優しさをもった男の子に成長していることでしょう。

「ないもの探し」をせず「あるもの満足」を

お母さんというのは、とくに男の子には「ないもの探し」をしやすいものです。あれもしない、これもしない。なのに余計なことだけはしてくれる…。
しかし、子どもは「あるもの満足」が上手です。小さいプールでも、汚い狭い家でも、子どもは喜びます。こどもはお母さんやお父さんに対してもそのような見方をしています。お母さんやお父さんに足りないところがあっても気にせず、子どもはいいところばかり見ています。だからお母さんもお父さんも大好きです。「ないもの探し」をせず、「あるもの満足」の生き方をしているからです。

☆息子の成長の兆し

現在も1日に20回以上は「取った取られた→暴力→諭す」というやり取りをしている気がします。でも、上の本を読んで、私も少し忍耐強くなりました。「5歳には見違えるようになるんだ」と心に刻みながら3回ではなく10回以上言い続けるようにしています。

すると、少しずつ「貸して」と言えるようになり、待つこともできる時が増えてきました。そして弟がおもちゃから離れると「今、要らないみたい?」と私に聞いて、さっとおもちゃで遊ぶことができるようになってきました。

でも、しつけは長い道のりですね。まだ1日のはじめの方や、待つことが続いた時には、暴力が出てしまうこともあります。でも、成長の兆しがすごく嬉しく、落ち着いた優しい5歳への希望が少し見えてきました。「あるもの満足」「忍耐」で子どもの成長を見つめていきたいです。

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