台湾では、あまり感情を伝え過ぎない?
こんにちは。台湾で駐在帯同中のmiiです。
今、わたしは週一で中国語(台湾華語)の個人レッスンを受けています。
テキストに沿って、文法や発音をしっかり学んでいるところです。
ただ、個人レッスンなので、レッスンの中盤辺りで、最近台湾の生活の中で困っていることや、疑問に思っていることなどを雑談で聞いてくださいます。
中国語の先生と私は、歳もまあまあ近く、先生は台湾の方ですが日本語がお上手なので、雑談がよく盛り上がります。
なので今週も、今話してみたい中国語について聞いてみました。
私「最近家のエアコンや浄水器の機械が壊れて、その度に修理の人に来てもらってて。で、その時に『謝謝您。(ありがとう)』とは言うんですけど、もっと『ほんと困ってたから修理してもらって助かった』とか『直って嬉しい!』とか言って有難い気持ちを伝えたいんですけど、どういう風に言いますか?」
先生「あー、あんまりそこまで言うとかしこまりすぎて変な感じになるので、それは言わない方が良いですよ。直訳できないことは無いけど、言うとびっくりされると思います。」
私「そうなんですか!?中国語でコミュニケーションとるのにいいかと思ったんですが。(しゅん…)
じゃあ、めっちゃ感謝の気持ちを伝えたいときはどうしたらいいですか?」
先生「『謝謝您。』でニコって笑顔をすればOKです。台湾人はあんまりそういう時、気持ちは伝え過ぎないです。それは、お金を払って仕事で来てもらってるんですよね?」
私「そうです。」
先生「じゃあ、言い過ぎない方が良いですね。」
私「じゃあ、今回とは別のケースで、お金が発生してない場合に、隣りの人から何か物をもらうとか、好意で何かしてもらう時はどうしたらいいですか?」
先生「それはおばさんとかですか?」
私「まぁ、よく会う隣の方は、おばさんです。」
先生「じゃあ、『謝謝您。』だけでいいです。過剰に気持ちを伝えると、家の中まで進出してきますよ。」
私「そうなんですね、なるほど。」
普段の生活の中では、買い物など2~3個の中国語の単語で事足りてしまっているので、私はあんまり中国語を使う機会がありません。
(普段、どういうところに出かけると自然と台湾の人との会話が生まれるのだろうか。)
日中話す相手は、日本語あやふやな3歳の次男のみです。
(だが、彼は英語に興味があり、「これ英語で何?」がブーム)
今回は私がただただ中国語で絡みたいだけだったので、話せなくても問題は無いのですが、ちょっと寂しく感じてしまいました。
このことを台湾人と一緒に働いている夫に話してみました。
夫「あー、台湾の人は仕事の範囲をしっかりと守って仕事するからね。会社でも、上司であるおれが下手にでてお礼言い過ぎると変な目で見られるわ。仕事でやることは当たり前だから、過度に言い過ぎると確かに変な雰囲気になる。
逆に、仕事内容に含まれてないことはもちろんしてくれない。仕事について、改善が仕事内容であれば改善するけど、仕事内容に含まれていなければ改善できてもしてくれないね。提案もしてくれない。」
私「そうなのか…。やっぱりこういう差異は住んでみんと分からんね。日本人はなんでも過度にし過ぎるんかな?」
夫「というか、日本人はいい人とかできる人に見られたいみたいなのがあるのかもなぁ。与えられた仕事以上のことをしようとするよね。まぁ、相手を思いやる気持ちもあるかもだし、おもてなし精神みたいなものにも通じていくけど。」
私「でも、やっぱりそれは海外の方がスタンダードなんだろうね。そんな風にやり過ぎる日本の方がマイナーよね。のもきょうさんも、世界の中で見ると日本は変な国だって言ってたわ。」
ガイドブックでは、
台湾のタクシー安いとか、台湾のマヨネーズ甘いとか、台湾の人は子どもが好きだとか、
そういった日本との違いを見ることはあったのですが、こういう住んでみて初めて出てくる問題とそれに対応する台湾人の行動から、日本と台湾の人のの違いが見えてくるなぁと実感することができました。
ちなみに、今回のことは私と夫と私の中国語の先生が感じたことであって、全台湾人がそうだとは言えませんが。
また、不思議に思ったことや面白いことがあれば報告します。
それでは。
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