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2023の振り返り③|今年読んでよかった本2023

よしぱんさん主催のアドベントカレンダー企画「今年読んでよかった本」に参加しています。

本日の担当は、私・美穂です。

はじめましての方に簡単に自己紹介しておきますと……
40代、小学生の2人姉妹の母。
一応、理系学部卒。
大学院にスカウトされましたが「専門職に就くつもりはない故、お金払いながら学ぶより、お金稼ぎながら社会を学びたいです」と断り文系就職。「お前は何がしたいの?」という言葉で有名?な某企業で営業・広告制作ディレクター・人事を経験。先輩には「うわさで聞いたけどお前、日体大出身なんだろ?」「いいえ違います」「じゃぁ、どこの体育大卒?」と尋ねられるようなチャキチャキテキパキタイプでした。
現在は、マイペースにライターを生業にしております。

好きなモノ・コト:
手帳、文具、一人で過ごす時間、書くこと、読書、なまけもの etc.

はじめに

昨年は「心理学界隈の知識を極めよう」というテーマをもって、手帳にも読書記録をつけていた私。
――ですが、今年はテーマを掲げることも記録も行わず……結局何を読んだか?何冊読んだか??一切不明……。

こんなのも読んだし(もちろんごく一部)、


noteで学びを発信したものもありますけれども……


可視化なり、一元化なりしておかないと、全然自分のやったことや興味って見えてきませんね……。愕然。

ってことで、今回の企画に参加することで今年の自分の読書に関して、せめてもの爪痕を残せたら、という思いでございます。


今年読んでよかった本2選

さて、そんな記録がない中でも、特に印象的だった2冊を今回はピックアップ。

1.「ママはキミと一緒にオトナになる」

5月の軽井沢旅行で、林の中に佇む本屋さんで表紙を見たのが初めての出会い。

――いや、言ってしまえばTSUTAYA系列なんですけどね。
安定の魅力的な棚作りとロケーションを前にすると、いいアンテナが磨かれるものです。

こちらの一冊はすごく気になりつつ、この時は結局手に取ってパラパラッとめくって購入せずじまいだったのですが……やっぱり気になるってことで、2カ月後にポチッっとしました。
そして今は、そんな自分を褒めたい。直感は信じて然るべき。

著者は、ヘアカタログや美容院への取材など、ヘアライターを中心に活躍していた佐藤友美さん(さとゆみさん)。不勉強ながらこの本を通して、はじめてさとゆみさんを知りました。そして何より、大ファンになりました。

シングルマザーであるさとゆみさんが、息子さんとの日々の中での出来事や気づきを綴った3年間の記録なのですが、まずはプロローグを一部抜粋。

「僕には、僕の気持ちというのがあるから、ママはそれを大切にしてほしい」
息子がそう言ったのは6歳のときだった。

(中略)

彼に出会うまで、子育てとは、「教え育得るもの」だと思っていた。でも、なんか、思っていたのとは違うっぽい。違うっぽいけど、思っていたよりもずっと楽しい気がする。

「子育てについて書いてみませんか?」と声をかけてもらったとき、私が彼に教えたことの方を書くのではなく、そのときどきで彼を一緒に考えたことや、彼から教わったことを書いてみたいと思った。この人と出会ってから見えるようになった、新しい景色のことを書いてみたいと思います。

「ママはキミと一緒にオオナになる」佐藤友美・著
「はじめに」より

さらに、帯には本文から抜粋されたこんな言葉も――。

実際に子どもが生まれてからわかったのは
「たしかにできなくなったこともあるけれど、
それ以上に、
できることになったことの方がずいぶん多い」
ということだった。
これは、私にとって、驚きの誤算だった。

我が家には小4の長女がいます。この本では小3~5の息子くんと過ごした3年間が綴られていることもあり、共感するところが多いかな、というのが表紙を開くまでの私の期待値。ところが、いい意味で裏切られました。

息子くんの感受性と物事に対してのフラットな目線。
さとゆみさんの息子くんへのリスペクト。
お父様やお母様のお人柄。

共感というより、尊敬と憧れ。すごく素敵でうらやましい!
――そう思いかけましたが、これって「さとゆみさんの育児」だからとは限らない(いや、相当素敵な子育てをしていらっしゃるのは承知の上で、あえて)。
私が毎日ドタバタしている日常にも、こういう瞬間がきっと、ある。

「子育てって、大変だけどいいこともあるよね」という一般論を軽々と越えて、「自分の一番近くにある宇宙」を改めて気づかせてくれる、そんな一冊です。
「育児=子どもに注ぐ時間、子どもに費やす時間」とついつい思ってしまいがちな方に読んでほしい。

2.「書く仕事がしたい」

そしてもう一冊も、そんなさとゆみさんの本。

「書く仕事がしたい」――ド直球なタイトルの通り、「書く仕事」(特にライター~エッセイスト・コラムニスト)にまつわるお話を赤裸々に惜しみなく伝えてくれる、そんな本。「書き方・文章術」ではなく、「書く仕事ってぶっちゃけどうよ?」へのアンサー本ともいいましょうか。

「書く仕事」に憧れているんだけど、実際どうなの?何からどう歩み始めればいいの??という最初の一歩で立ち止まっている人はもちろん、既に「書く」を生業にしている人にも学びが多い一冊です。
一応ライターの端くれである私も、「あぁ、自己流でやってたけど、やっぱりこれでいいんだよね」という安心を得たり、「なるほど、こういうアプローチもあるのか!」と目から鱗だったり。

▼こんなnote発見!さとゆみさんご本人が登場する出版時の対談

――とか言いつつ、実は私、この本、途中までよんだところで、しばらく寝かしていた時期があります。もうね、自分の甘さやダメダメさを突き付けられて、胸が痛すぎて「うぐぐ……」って言う状態に陥ったから。

いやもちろん、さとゆみさんはそんな書き方していないし、「これぞ王道!」「これをやらなきゃ!!」と押し付ける内容でもない。あくまでも「さとゆみ流方法論」なのですよ。

でも・・・

さとゆみさんって、ここまでやってるんだ…!
こんなに戦略的に自分のポジショニングを計算しているんだ!
圧倒的に行動してるんだ!

って、自分に足りない部分が浮き彫りになってしまって。
身につまされる。耳が痛い。苦しい・・・!

いや、でもこれ、いいことですよね。
そんなにグサグサくる本、なかなかない。
ちょっと冷静になってそう思えたので、きちんと読了しましたよ。



さらに、ここからは完全に蛇足ですが――
今年出会ったこの2冊の影響と、今の自分の未来への目線が完全にハマったこともあり、この年末にさとゆみさんのライティングゼミに応募していたのですが……2.2倍の競争率の前に撃沈いたしました……。

大ショックで、まだ始まってすらいなかったのに抜け殻感が否めない日々を送っていましたが……▼

今の私にできることを。

ということで、2024は、この本を実践する形で、ライターとしての次章に向けての実験を開始したいと思います!(これを下書きしてる12.20は一粒万倍日なので、ここで今宣言)

おしまいに

ふぅ、書けた~!
この1年、まともな記録をとらず、宙ぶらりんになってどこかそわそわしたままだった私の読書経験を、この記事で成仏できた気がします、南無南無……。

「何冊読んだか」「何ページ読んだか」という量的読書は求めていないのですが、「何を読んだか」というのは、心の肥やしのレシピとして、やっぱり残しておきたいな。

ということで、最後までお読みくださりありがとうございましたー!
明日ののんたんさんへバトンおつなぎいたします、よろしくねー!

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