ラクなのはどっち?「胃カメラ、口からor鼻から」問題
あなたの胃カメラは、口から?鼻から?
――私は鼻から!(←今年は)
昨日、人間ドックに行ってきました。
最大のハイライトは、やっぱり胃カメラ。
憂鬱ですよね……。
私事ですが、昨年(当時42歳)からバリウム→胃カメラに切り替えました。
胃カメラと言えばきっと多くの人が迷うのは、「口から?鼻から?」問題。
つらい、苦しい……が前提とはいえ、少しでもラクな方を選びたいのが人間の性ってものです。
ちなみに私、昨年は口から。
そして今年は鼻から。
ということで、両方のタイプを経験しました。
(ちなみに、両方とも鎮静剤等なしで行いました)
そこで、記憶が新しいうちに、それぞれの比較を交えたレポをまとめておきたいと思います。「胃カメラこわい……」「実際どうなの?」とおののく相手のご参考になりますように!
私が胃カメラを選んだ理由
現在43歳の私は、人間ドックに胃カメラをつけるのにオプション料金がかかります。そうまでして(いや2,200円だから高額なわけじゃないけど)あえて胃カメラを選択した理由は……単に「心配性だから」。
――まぁ、胃がんで亡くなった祖父はいますから、遺伝的に気になっていた部分はありましたが。それでも、具体的に別に病気の可能性などを示唆されたなどという事情はありません。
すべてのきっかけは、一昨年の健康診断。当日、会場で「もしご希望で、枠に空きがあれば、バリウム検査を胃カメラに変更することもできますが?」と提案されたのですよ。
胃カメラって辛さとか想像できちゃう分、自分でゼロから決意を固めるのってハードルが高い。「せっかくこんな提案受けたなら、もう勢いに任せてみるのがいいのでは?」ってことで、「お願いします!」と答えたんです。で、数分後……「ごめんなさいね、今日は空きがありませんでした」。
・・・・・・空き、ないんかい!!!!!
(いや、正直ホッとしたけど)
そしてスタッフさんは「デフォルトの検査がバリウムでも、予約時に電話で胃カメラに変更希望とお伝えくだされば対応できますので♡(満面の笑顔とともに)」と言い残してくれました。
こういうのって、虫の知らせ的なものなのか?と思っちゃったんですよね。「しんどそうだし、今年はとりあえず見送るか」とか思っていたら、実は後に病気が見つかって「あの時受けていれば……っっっ!!!」みたいになるのでは?と。
そんなのいやだ!きっとこれは何かのお導き!もう来年は受けるっきゃない!!!!と決意を固めて、昨年初めて自ら予約してみたというわけ。
バリウムと胃カメラを比較してみる
胃カメラのあれこれを詳しく語る前に。
「そもそもバリウムと胃カメラ、どっちがいいの?」
「バリウムもそこそこキツいよね??」
というあなたに、まずはこの2つを私目線でざっくり比較してみます(専門家ではないことをご理解ください)。
◎病気の見つけやすさ
私は医療職ではないので、周りの声(お医者様含む)の寄せ集めですが……
やはり胃カメラの方が病気は見つけやすい、という評判。さらに、胃カメラなら、病変をその場でとれたりするというメリットはありますよね。
「バリウムでポリープが見つかって治療した」という知人もいましたが、「バリウムで何か見つかったら結局胃カメラ飲み直すことがほとんだから、だったら最初から胃カメラの方がラク」という声も。
「私には病気の可能性がない!」とよほど強く確信できていない限りは、胃カメラを選択肢に入れるのはアリだと個人的には思います。
◎体への負担
これについては、「その時の苦しみと、事後の不快、どちらをとるか」に尽きますね。
バリウムの薬を飲むのも、下剤で排出するのも、それなりに不快。それに対して胃カメラは検査の数分(長くても10分弱?)我慢すれば済む、という見方も。
ちなみに、「オエッ!!!」となるのは、若い方がより反射が強いのだそう。とはいえ、同年代でも人によりかなり差があることが分かっています(私調べ)。
私より4歳くらい年下のママ友はあまりに反射が強く、「これじゃあ、次回からは麻酔なしではできません」と医師に通達されたほど。一方、同年代のその夫さんはむしろ楽勝で、胃カメラ好きとのこと。ちなみに私は、想像していた30%くらいの苦しみという実感値で、「これならまぁ毎年受けてもいいかな」と思えています(バリウム飲んでトイレの往復よりはいいかも、と思えるレベル)。
そもそも鼻と口、どうして両方受けたのか?
で、前置きがさらに続くんですけれどね(ごめん)。
じゃぁ私はどうして昨年は口、今年は鼻……と、両方受けたのかって理由なんですが。
私の鼻腔は細いらしく、カメラどころか、前処置のチューブすら入れられず、あれよあれよという間に口からの検査に切り替えられたんです。
が、今年は私のコンディションのせいなのか?看護師さんの技術なのか?不明なのですが、ぎりぎり鼻から入れられた、というわけ。
結局おすすめなのは鼻から?口から?
ここからは、「うん、わかった。だったら胃カメラ検査、受けてみる!」と思っているあなたに。
本題の「鼻から?口から?」問題について、私なりの見解と持ち合わせている情報をお伝えします!
◎結論
先に、結論から伝えましょう。
――やっぱりラクでした、鼻からの方が。
が、注意していただきたい。鼻からでもオエオエします。ゼロにはなりません(希望をへし折ってごめん)。
◎それぞれのメリット
①口からの場合
鼻から入れる場合よりカメラが太い=ライトが明るいので、より確実に異常を見つけやすい、らしい(検査室の掲示物より)
前処置が短時間で済む
②鼻からの場合
反射(オエオエ)が少ない
検査中も会話ができるので、苦しみなどを意志表示できる安心感(でも輪足は喋る余裕はほとんどなかったけど)
◎反射(「オエッ!」)のレベル感
先にも触れた通り、もちろんオエオエしたものの、私の場合は口からの場合も想像よりずっと楽なレベルでした。えづきながらも、カメラが映し出す画像とか観察できるレベル。頭の中であれこれ考えを巡らす余裕があるレベル。
さらに、鼻の場合。さすがに喉の奥???のあたりにカメラが入る時にはオエッ!と数回反射がでましたが、口の時よりピンポイントのエリアでのみ反応した感じ。4~5回オエッ!と言っただけで済みました。
これが、鼻の方がラク、といった理由。
◎痛みはあるの?
口からの場合、痛みは全くありませんでした。
鼻からも、鼻腔が少ない私でも、痛くはなかったです(もし痛みを感じる場合は、麻酔ゼリーを適宜追加してくださるそう)。
鼻の場合、前処理で鼻腔にスプレーやゼリー状の薬剤・麻酔を入れます。この時、ゼリー状の麻酔は鼻水をすするように喉の方まで吸い込む必要があります。
さらに、前処理で細いチューブを入れて数分待つときも、鼻の奥~喉の入り口上方に異物感があります。
どちらも痛みはないですが、私の場合は軽い不快感がありました。
◎検査後の注意点
検査後は①、②に注意する必要はありますが、それ以外は元気に普段通り日常を過ごせます!
①鼻血
鼻からの検査で想定外だったのが、検査後の鼻血(鼻腔が細い私だから余計に、だとは思うのですが)。検査当日は夜まで、鼻水交じりの鼻血が断続的に出ている状態でした。タイミングによっては、鼻にティッシュを積めて上からマスクで隠してしのぐほどの状態。直後に会食や顔を出す必要がある用事などがあるときついかも。
②検査後1時間は飲食禁止
鼻からでも口からでも、喉に麻酔が効いた状態。誤嚥防止のため、検査後1時間は飲食禁止です。いやいや大丈夫でしょ!ってレベルじゃなく、喉の違和感ものすごいです。
ランチなどの予定を組む場合は、時間に余裕を持ってスケジューリングすることをお勧めします!
鼻or口以外にも、
実はラクさを左右するポイントがあった!
実は前回と今回、受診するクリニックを変えました。
理由は胃カメラとは無関係の別の事情だったのですが、2か所で検査を受けてみて驚いたことが一つ。
それは、「今年の検査が圧倒的に手早く短時間だった」こと。
口と鼻の違いなのか?先生の技量の違いなのか?は定かではないのですが……今年はカメラを入れてから出すまで、体感3分。
昨年はカメラのチューブについた目盛を見ながら(おぉ、もう○cm入ったなぁ……)などとあれこれ観察していた記憶があるので、もっと時間がかかっていたはず。
このスピードの違いには、本当に驚きました。もし口からのカメラもこの手早さなら、もっともっとラクだったかも……。去年の先生も、決して下手ではなかったんですよ(むしろ、多分お上手だった)。それでも今回の先生の手際は本当に鮮やかだった!!!
ちなみに、去年も今年も健康診断や人間ドック専門で受けられるクリニック・病院でしたが、今年の方が断然大規模。スタッフのホスピタリティも高く、満足度を高める努力も併せて伺えました。でも、人間ドックや内視鏡関連のクチコミとかはそこまで豊富ではない……。つまり、ネットをリサーチしただけではこのあたりの評判はわからない。なかなか難しくはありますが、検査やサービスレベルの質を重視していそうな場所を選ぶとよさそうですね……!
ちょっとでもラクに。胃カメラハック!
最後に。どうせ苦しいとはいえ、工夫でちょっとラクになるためのヒントを4つほど。
①目を開ける
これは昨年先生からもらったアドバイス。余裕がなくて目を閉じてしまうと、カメラに意識が集中してしまって辛さが増すそう。たしかに目を開けて過ごしていたら、気を紛らわすことができました。
②花粉症時期を避ける
特に鼻炎など鼻に症状がある人は、症状が軽い時期だと鼻からカメラが入りやすいそう。去年鼻から入らなかった私ですが、看護師さん曰く「もしかするとたまたま鼻腔がむくんだり腫れたりしている時期だったのかも。体調とか、花粉症とか」とのこと。
少しでも鼻から検査の確度を高めたいなら、時期選びもポイントになりそう。
③宇宙飛行士になりきる
私、宇宙が好きなんですけど(唐突)。
宇宙飛行士の選抜試験って、様々なテストの中に、胃や大腸の内視鏡検査も含まれているわけですよ。だから、「これを乗り越えなければ宇宙飛行士にはなれない!」って候補生になり切ると、結構テンション上がります(私だけ?)。ちなみに、過去に大腸検査もこれで乗り切りました(実績アピール)。
④潔く鎮静剤を選択する
直前まで知らなかったのですが、私が予約した場所でも、「鎮静剤」を事前に選択できたらしいんです……(費用は1,100円程度)。まぁ、私は「胃カメラ負担少ない族」なのでどちらにしても選択しなかったとは思いますが、電話などでも特に案内されなかったので、「え、知らなかった」ってのが最初の感想。
HPなどに表記がなくても、どうしても不安な場合は相談してみるといいかもしれません。
(ちなみに、鎮静剤を使った後は1時間安静にする必要がある&自転車や車の運転不可、との記載がありました。お時間や交通手段にはご注意を!)
おしまいに
ってことで、非常に長いレポートとなりましたが……結論。
辛くない、はウソだけど、想像より断然ラクな人もいる
胃カメラは鼻からがオススメ
とはいえ「オエッ」はゼロにはならないよ、がんばれ!
鼻から希望しても叶わない場合や鼻血に見舞われることもあるかも
どちらにしても、胃カメラ自体に痛みはないよ
ちょっとした工夫でラクになれる余地はあるよ
現場からは以上です!!!!
この記事が参加している募集
最後までお読みくださりありがとうございます。SNSで感想・シェアを頂けたらとてもうれしいです(必ず読みに行きますね!)。いただいたサポートは、noteコンテンツにつながるような書籍購入に使わせていただきます。これからも気軽に遊びにいらしてくださいね!