アイヌモシリ
先日『アイヌモシリ』を観ました。
私はハワイという異国の島の文化を学んでいながら、自分の国、日本の民族についてほとんど学んできませんでした。それがずっと心にひっかかっていて、この映画を知った時点で「観なければいけない映画」と思っていました。
この映画を観る前と後では、自分の持っていたアイヌの世界観はガラリと変わりました。
アイヌという言葉そのものが“人間”を現していることもはじめて知りました。
外側からそれをどんなに理解しようとしても、その血が流れている民族の世界観は容易には触れられないし、語れない。
けれど、知ることでリスペクトし、自分の世界観を広げることはできます。
この映画では衝撃的な儀式が描かれていますが、単なる現代のタブーとして片付けられないものがあり、深く、深く、考えさせられます。
主人公のアイヌの血を引く少年の成長物語として描かれいますが、これは寓話ではなく、現代を生きるアイヌの人々の心の真実の物語として受け止めました。
ほとんどのキャストがその土地に暮らす本物のアイヌの人々。アイヌであるという誇りと気迫が立っているだけで伝わってきて、私はそこに心奪われました。
観て、知れて本当に良かったです。
古代ハワイとの共通点もたくさんあり、さらに知りたくなりました。
それにしても北海道の自然の美しさよ。
落ち着いたらぜひ訪れたい場所です。
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