![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/36542990/rectangle_large_type_2_9712ab997f9df2a110d4b1bc16997f3d.jpeg?width=800)
ウリウリ(ʻUlīʻulī)の思い出
今、シングル・ウリウリを使った新しいKkahiko(古典フラ)を学んでいます。
※ウリウリは正しくはʻulīʻulī(ッウリーッウリーと発音します)
ウリウリとはフラを踊る時に使う楽器の一つ。木の実と鳥の羽で作られたマラカスのようなもの。
はじめてキングカメハメハ・フラコンペティション日本大会に出場した時、使った楽器はシングル・ウリウリでした。
最初はウリウリを振る練習をひたすら続けました。後半は手の甲や指が擦り切れて流血。痛くて持てず、包帯を巻きながらやっていました。(今思えば持ち方が悪かったんですが)
練習が白熱してきた頃、思い切り振ったウリウリが包帯をしていた右手から滑って宙を舞い、激しく床に叩きつけられ音がなる部分である木の実のラアメア(la'amea)がパッカリ割れてしまいました。
ウリウリは2つセットで購入していて、割れたウリウリはアロンアルフアでなんとか直して、もう一つのウリウリで練習を続けていました。
大会当日、2つのウリウリを予備に持っていきました。
いよいよ本番の時。
私が選んだのは、割れた方のウリウリでした。
私の血と汗と涙に滲んだウリウリの方が手に馴染み、自分の一部のように感じたからです。
演じ終えたあと、あまりの緊張に退場して幕裏に入った直後に、腰が抜けたみたいに崩れ落ちたことを昨日のことのように思い出します。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?