20181128

いまわたしにはお付き合いしている人がいて、唐突だけども彼氏自慢をしたい。
これずっと書くことを躊躇っていて、それはわたしの職業柄とか、知り合い見てるしとか、でも別にアイドルのような売り方一切していないし、いい歳だし、ていうかそんなの関係ねー!書きてーから書く!と思った次第です。

まだお付き合いして間もなく3ヶ月というところで、ああそりゃ楽しいよねというころなんですが。
彼は3つ上で、本当に飾らなくて、ありのままでそこに居て、思ったことをちゃんと言葉にできる人です。

付き合って間もないころ、何かの話でわたしが「こういうときってこうだ!」と決めつけ気味で言ったら「みほさんの当たり前を押し付けられても困る」って普通に言われて、ああそうかこれは押し付けてるのかと思ったし、彼女だからってこの人は全部を肯定しないんだ、しかも付き合って間もないっていうのに、ああわたしも嫌なことは嫌だと言っていいし、この人はそんなことでわたしを嫌ったりはしないんだ、と、なんだか一気に楽になった。
またある時、ちょっと甘えたくてでもなんだか気に喰わなくって、わたしの天邪鬼も邪魔してふにゃふにゃしていたら、「ちゃんと言わなきゃわかんないよ!」と言われて、この人甘くない…と思いながら、そりゃそうだな、と冷静になったし、この人と向き合っていてわたしは気持ちを迂回させる必要なんてないんだから素直に最初から甘えればいいんだな、と思ったし、きっと彼は誰にでもそうだろうなと思った。

彼の中にはきっと上とか下とかなくて、そういう物差しをほとんど持っていなくて、人は人、誠実に付き合うし、好きなことは好き、嫌なことは嫌と言うし、わからないことはわからないと言う。そのことを彼自身決して驕らない、彼を見ていて、わたしがこれまで武器だと思っていた知識を、初めて邪魔だと思った、彼を決してバカにしているのではなく、無垢なことってこんなに素晴らしいんだなと思うし、尊敬して止まない。

これまでわたしが付き合ってきた人たちは何だったんだろう?と思うぐらい、至極真っ直ぐにわたしを捉えてくれる。ものの見方に、混じりっ気がない。
そんな人と居るからでしょうか、わたしのずっと抱いてきた劣等感が急激に減ったように思います。自分がやっていることについて、上とか下とかほとんど考えなくなりました。空が常に澄み切って青い。

この感覚を得る前には、本当はいつかこうなることが怖くて、わたしから劣等感がなくなったら、あとにも先にも進めなくなるのではと、そもそもそんな日なんて来ない、と思っていたのだけど、それはあっさり向こうからやって来て、わたしをえげつないぐらいの自己肯定感で包んでくれました。

だからいまわたし、何もしていない状態が何も怖くないんですよね。ああいまわたし、自分でじぶんの時間作ってるなぁと思います。
大学生のころにフェミニズムの本を読み漁った挙げ句、ああわたしは一生男という呪縛から逃れることは出来ないんだと悟って絶望したことがあったけど、それは相手次第だし相性次第なんだと分かったし、そうでもない社会にほんの少しずつだけどきっと向かっているし、こんな人が30歳過ぎてフリーでわたしを好いてくれるなんて、全てはタイミングで、なるようになるもんだなぁと思っています。
彼に愛想を尽かされないように、わたしはわたしで自分のやりたいことに努力しなければいけないし、とても心配性な人なので、大丈夫!と常に言ってあげられるように、わたしも素敵な人でいたい。

愛ってやっぱりエゴだから、暴力にもなり得るから、振りかざしてはいけないし、そういう恋愛もしてきたし、だから優しい愛で、苦しくない恋を、みんながそういう人に、出会えたらいいんだけどな。
そんな自慢の彼も、来月から物凄く忙しくなりそう、みんなわたしと会って、愛の話をしようよ、お酒でも飲みながら。


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