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セーブミー


ただただ「助けて」と心の中でずっと叫んでいた。


選ばれない毎日。
頑張ってやっても、どうせ誰も見てくれないし
むしろ私の目の前で、他の人を称賛している。
他の人に群がってる。
みんな可愛い女の子が好きなんだ、どうせ。


別にいいけど、とかボソッと言って
うつむいたけど全然良くなくて
なんだか泣けてきて
でも泣いてるとこ見られるのは悔しくて
このまま何処かへ行ってしまいたかった。
家に帰るのもなんか嫌で。
別に私じゃなくてもいいじゃん、もう。


本当は頑張りたいのに
もっともっとできるはずなのに
体はうなだれてる。
渋谷から田園都市線に乗り込む。
終電だった。

そんな電車の中で書いた曲が「セーブミー」だ。


こんな自分が1番嫌いなんだ!!!
と、この、どこにも行けない気持ちをぶつけるために、自分のために書いた曲だった。


たしか
この曲を書いたのは2016年だったかもしれない。

そして2020年になった今
また新しく、生まれ変わった。

トラックメイカーのMoe Shopさんにリミックスをお願いしたのだ。

Moe ShopさんのことはSpotifyのプレイリスト『キラキラポップ :ジャパン』で知った。
よくよく見てみたら、
ああ!モニ子ちゃんと一緒に曲をリリースしていた方だ!とビビビ!と来た。

Moe Shopさんのトラックはいつもポップでかわいい。アニメチックでドラマチックだ。
日本のアニメ文化が好きみたいで
そういうところにすごく共感した。
私もアニメが好きだからだ。

前にネット配信していたライヴを見てた時
日本のアニメシーンをガッツリおさえた最高に上がる演出で「ギャーーーこのアニメ懐かしい!!!この曲好きだった!!!」と懐かしさで死にそうになったり
キャラクターの声をサンプリングして曲中に取り込んでいたりとファンにはたまらないことばかりで。

こういう「好き」が似てる人と一緒にお仕事がしたいと思った。
「好き」のパワーって本当に強いと思っていて、
私達が「好きだ!」と思うクリエイターさんにリミックスをお願いしたかったのだ。

そして「セーブミー」を聴いてもらった。
Moe Shopさんも是非やりたい!と言ってくれて
『セーブミー - Moe Shop Remix』が生まれた。
すごく嬉しかった。

初めて聴いた時、びょびょびょと鳥肌が立った。
頭の中に自然にアニメーションが流れ込んでくる感覚。
アイラヴミーで普段こだわっている
「リフを作って同じコード進行で進める曲作り(クール)」
ではなくて、
「コード進行もリズムもドラマチックに展開していく曲作り(ホット)」
だった。

その感覚が目まぐるしく変わるアニメーションのように感じたし、
このセーブミーの主人公の心の中のようにも感じた。

そして、なにより
大型フェスのDJブースで流れてるところがいち早く想像できて最高すぎて普通に泣いた。笑
気がついたら自分の部屋で万歳しながら踊っていた。泣

私が作ったセーブミーちゃんが
Moe Shopさんの手でリボンを付けてもらったり、チョーカー、リング、可愛いものいっぱい着飾ってもらって帰ってきた気分だ。
本当に可愛くてどこか切ない。

私が誰かに聴いてもらいたかったひとりごとと
Moe Shopさんのポップでクールなサウンドが
折り重なってまた新しい「セーブミー」が爆誕した。

今回、
「アイラヴミーをもっといろんな人に知ってもらいたい」という気持ちから始まり
垣根を越えて、ジャンルを超えて
私達が「好きだ」と思うクリエイター達とコラボして、なにか面白いことがしたい。
というコンセプトの元にリミックスをやっていただいたが、
めちゃくちゃ楽しかったし、めちゃくちゃワクワクした。


今回のセーブミーも
早く聴いてもらいたい気持ちが今にも爆発しそうだ。
本当に楽しみにしてて欲しい。

そして早く大型フェスで流れて欲しい。
その日が来るのが今から待ち遠しい。
絶対そんな未来が来る気がしている。


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追記。

完成!!できたよ!!みんな!!


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