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社会の歯車


「私は私のために生きたい」
ずっと無視してきた大切な気持ちだった。


中学生の頃、クラスの輪に上手く入れなかった。

一生懸命ウンウンと相槌を打ったり
悪口を言ってる子がいたら「それは違くない?」と思っても「そうなんだね〜」と言ってしまったりした。

スカートもなるべく短くしたし
ギャル文字も練習したけど
ずっと置いてけぼりだった。

「みんなにハブられないようにする。」
これが何より、私にとっては大切だったのだ。

違うことが怖かった。
みんなと同じじゃないからといって
すごい才能があるわけじゃなくて。
中途半端で隅っこにいた。

ずっと不安で胸がうごうごしてた。

社会人になってからは
逆に自分らしさが大切になった。

学生の頃はあんなに、みんなみたいにならなくちゃと思っていたのに
今度は「自分らしさとは何か」と突きつけられる感覚。

もちろん私が知ってる「みんな」は
自分らしさがあるように見えるし
それを発揮してキラキラ輝いて見えた。

どこにいたって
自分だけができていないような、
そんな自分に劣等感を感じるような、
普通に生きるってなんなのだろう、と考えてしまうような。

そんな毎日だった。


「私は私のために生きたい」

無理して合わせたくなかったし
笑いたくなかったし
ひとりだって大丈夫って思いたかった
(スカートの丈は短いのがやっぱり可愛いと今も思うけど。)


自分のために息をしろよ!って
自分に叫びたかった。

そうしてその想いを曲に変えたのだ。


詞はシリアスになっちゃうので
曲は踊れるような、気持ち良くノれるような
暗い気持ちにならない、
そんな曲にしたかった。

その頃1番聴いていた
The Chainsmokersの曲のメロディや譜割をたくさん研究して、
ここがこうなるとグッとくるなぁ、とか
ここは下がるメロが良い!とか
ワクワクしながら作った。

歌詞も最初はAメロが暗い歌詞だったんだけど
いっつもしょんぼりした始まり方だから
明るく「ねぇ 無理して笑うのは もうやめにしよう」とはじめてみたりした。

私のチャレンジが詰まった曲でもあるのだ。

自分の「好き」「チャレンジ」と「想い」が混ざるとパワフルな曲になる。

お気に入りの1曲。

_________

今、私がやっているバンド
「アイラヴミー」のofficial YouTubeで
今まで出して来た曲をofficial audioとして公開していくお祭りをやっている。

というのも、
再生数が多い曲、少ない曲、どちらもひとりひとりが主人公だからだ。
だからこそ、今一度リスナーのみんなに紹介したい。
そう思ってピックアップ祭りを開催している。

今日の主役は「社会の歯車」。
キラキラのピカピカの主人公。
聴いて欲しい。

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