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2020年09月21日18:23 コロナ禍だからお引っ越し

九州へ来てから3年が経つ。いまの仕事も入社してから3年。どことなく私の生活はマンネリズムを感じ始めていた。コロナの影響で大好きな旅行にも行けず、会社と部屋との往復の日々。職場は車で5分のところにあるので、オンとオフの間に境目がなくなってきた。

住んでいたのは築15年のアパートだった。ここに決めた最大の理由は家賃の安さ。都内で同じような物件はこの3倍はするであろう。
決して築浅とはいえない事と自然がいっぱいの環境下にある事から、最初は家賃の安さに目をつむっていた様々なストレスが、自粛で部屋にいる時間が長くなるにつれ段々と見過ごせないものになってきた。

例えば水回りの古さ。どうあがいてもピカピカにはならない。蛇口は「ツーバブル混合栓」といって、熱湯と水の蛇口をそれぞれ捻って丁度いい温度のお湯を作る。赤い蛇口だけをひねるとアチチ!となる。
毎回丁度いいお湯を作るために、ジャーーーっと流しっぱなしにして確かめる作業は地味にストレスだ。

窓から見える田園風景はとても心が和む。青空に浮かぶ綿菓子のような白い雲、遠くの稜線と近くまで迫る田んぼ。素晴らしい。その景色を構成しているものの中に”虫”がいる。
これは真夏だけの問題ではない。春~秋まで夜は電気を点けていたら窓を開けることはできない。虫が多すぎる。大きな虫から小さな虫まで大集合。こんなにいい場所なのに、網戸にして外の空気を感じながら夜を過ごすことは難しい。

新居は会社からは少し離れる。しかしこのコロナ禍ではそれが良い。プライベートで旅行に行けない分、日々の通退勤中にどこかに立ち寄れるポイントは多いほうが良い。脳内や心の整理をすることもできる。

何より、会社から遠くなることで休みの日も会社の存在を感じなくなる。
最近の私は友達とも会うこともなく、日常的に会話をする相手は職場の人間だけ。だんだんと視野が狭くなり、価値観も会社ありきの、この会社しかないのだから―――といった風に思考ががんじがらめになっていた。

視野を広げることは行動を自由にし、心を軽くさせると思う。

何かうまくいかないな?と思ったら少し離れてみる。遠くから見ることで、近くにいたときは見えない何かに気付くかもしれない。

人生リセットしてから4年目がスタートしている。30年近くたびたびリセット癖を発動してきた私はここで一つ、何も投げ出さず更に積み上げていけるような人間へと成長したい。

こつこつと人生を歩む術を身に着けていきたい。


以上

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