歌い方をデザインする
わたしは必ず、
「どんな風に歌いたい?」
と聞きます。
シンガーソングライターだけではなく、若いアイドル達や、曲を書かないシンガーのみなさまにも聞きます。
この質問に対してのリアクションがまず二つ。
「あの〜」とすぐ話しだす人、「え〜?」と困ってしまう人。
前者は、曲のイメージを持った人です。
そのイメージ通りに歌えるかどうかは置いておいたとして、「こういうふうに歌いたい」を持っている人。
普段、人と接している中でも、相手の心を感じ取ろうとするタイプに多いですね。
感受性が豊かで、中には妄想癖がある人も(笑)
後者のタイプは、真逆です。
創造(クリエイト)することが苦手。
正解(ガイド)があるもの、つまりカバーなどは得意ですが、
「自由に、あなたらしく歌ってみて」というオファーが苦手だったりします。
歌はまず音程、リズムなどの最低限のスキルが大切。
正確な音程を出すための発声も。
ただ、それができたところで、うまい歌にしかなりません。
自分らしい歌、誰かを感動させる歌とはまた別。
うまい+表現力
理想形はこの2つを持った歌ですね。
そこに近づくために、私はある程度の段階に入った時(個人差はありますがトレーニングには段階があります)
「どんな風に歌う?」
という質問を投げます。
1) 例えば、「ド」という音をどんな風に歌う?
音はオクターブ違えば全く違う役割を果たします。
「高い「ド」はこういうテンションで歌おう。でも低い「ド」はこう歌おう!とか、
悲しい「ド」楽しい「ド」切ない「ド」パワフルで前向きな「ド」を自分なりに歌い分けてみよう…
2) あるいは、リズムで言うはどうやってとろうか?
何拍目にアクセントを起きたいのか。
4ビート、8ビート、16ビート、どのビートを感じて歌おうか…など。
3) さらには、歌詞をどう歌おうか?
この主人公の心情は?どんな場所にいる?季節は?距離感は?などなどなど。
こういう作業をすることによって、歌が色より鮮やかに、そして立体的になります。
皆さんも是非トライしてみてください。
違いを確認するためにも、まずはいつも通り歌った動画を撮影しましょう。
次に、歌を自分流にデザインして歌って動画を撮影しましょう。
そして見比べてみてください。
実践してみてももしあまり変化がないのであればデザインが不明瞭なのかも。歌詞と同じく、言葉の具体化をしていくことが大切です。
まずは自分でイメージを持つ。
もし、そのイメージが明確になったなら。あとはそこに近づけばいいだけ。
ヴォーカルスタイルデザインというのは、私が特に力を入れているメニューです。
そのための第一歩としては、まずは自分で「どう歌いたいか?」を考える。
自分流のヴォーカルスタイルを見つけるためのトレーニング。
是非トライしてみください!
み
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