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家庭料理のおはなし:梅って傷ひとつなく綺麗なもの、ではないのです

こんにちは。
正しい手抜きメソッド・おだしマジック! 家庭料理研究家の高窪美穂子です。

今日は暑くなりましたねぇ。
6月も後半、です。

さて今年は気候があまり良くなかったので1週間以上遅くなりましたが、いよいよ今年も梅干ワークショップが始まります!

今は・・・

受取してきた梅を追熟中。
甘い梅の香りが嬉しいです。

使うのは無農薬の南高梅。
虫がついた跡やそばかすのような跡があるものも多いのですが、幼い頃から母の実家が梅林を持っていて梅干が身近にあった私にはそばかすがあるのは当たり前。

梅をつけるのには何も影響がないですし、人体にも影響はありません。

でも、今、八百屋さんで売られているのは傷ひとつない。
綺麗な肌をしている梅です。

これって、なんで?でしょう・・・
考えればすぐにわかること、です。
梅林を見たことがありますか?
とっても虫が多いんですよ。
そして梅って病気にもなるんです。

だから、傷もつくし、そばかすなどもでます。

昨日、生産者さんと話をしている中で「無農薬のものは外見が悪いから、業者さんは練り梅とかに使うことが多いんですよ」という話が出て、なんとまぁ、勿体無い!!と思いました。

もっともっと、消費者は生産現場のことを知らないといけない、とこういう話を聞くたびに思います。

今日言いたいことは・・・
・無農薬の梅はそばかすなどが出ていることも多い
・そばかす等出ていても、梅干を作ったり梅酒を仕込んだりするのには全く問題がない
・そばかす等のことを知らないと敬遠されがち
・見た目が悪いが故に、無農薬梅は梅干しではなく練り梅等になることも多いそう

だから、声を大にして言いたい!
そばかすがあって少し見た目は悪いかも、だけれども、問題ありません😀
見た目で選ぶことも大切かも、ですが、そうじゃない視点でも見てほしいなと思います。

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