見出し画像

【LDLバディ対談】まちのイケオジと共に創る QURUWA戦略牽引者@愛知県岡崎市 中川健太氏 

こんにちは!千葉県流山市議会議員の近藤みほです。今回は、QURUWA戦略牽引者@愛知県岡崎市 中川健太さんとバディ対談をしました。

 LocalDrivenLab(LDL)とは『地方創生大全』『稼ぐまちが地方を変える』などの著者で、約20年にわたってまちづくりに取組んでいる木下斉氏が所長として立ち上げたラボのことです。私は公民連携推進議員のグループを運営しています。

今回のバディ対談のテーマ

バディ対談は、LDLメンバー内でペアを組んでテーマを持って対談、発信する取り組みです。今回私は、QURUWA戦略牽引者@愛知県岡崎市の職員、中川健太氏と以下の論点で話しました。

(1)まちの関わり方について、その場合の立ち位置
(2)(1)の将来像
(3)自分の強み弱み、キャリアの現在地と将来像

ちなみにこの論点を提案したのは私です。行政に対する人的資本経営導入に向けての知見整理として意識しています。折角まちづくりに関わるのであれば、自分も成長できるよう、自分の強み弱みを俯瞰して、一緒委成長していけたらよいと思うからです。以下目次です。


(1)まちの関わり方について、その場合の立ち位置

QURUWA戦略の牽引者として、立ち上げから11年関わる

QURUWA戦略とは、2015年に始まった岡崎市中心部の乙川リバーフロント地区のまちづくり。乙川を囲む回遊動線QURUWA上に公共空間や魅力的な公民連携プロジェクトをしかけ、ウオー力ブルなまちづくりを目指しているとのこと。暮らし観光から地域自治に至るまで、幅広い層の人々が様々なテーマで活動しながら有機的につながって、大きなうねりが生まれつつあるプロジェクトとのこと。都市建設委員会でも視察を申し込みましたが、残念ながら日程があわず。
詳細は、世に出ている資料「こちら」をご覧ください。

出典)中川健太氏 講演資料より

中川さんは最初から「実績を出せる人」の雰囲気を醸し出していたのですが経歴を見て納得。
実績を出せる人の条件(人+環境:①~④)兼ね備えているんですよね。。
確かな技術力 10年間、水道局工務課・河川課の技術職
やり続けられる力・環境 11年間 まちづくり推進部署(河川空間活用、道路空間活用)に異動。QURUWA戦略に開始当初から関わって11年目。まちづくりは、10年くらいやり続けないと成果は出ません。住民や行政内で「自分」という人間を知ってもらい、ご理解いただいて、事業を推進するため時間がかかるんです。彼はそれを任せられるだけの人なのだと推測します。

出典)中川健太氏 講演資料にコメント追加

まちづくりに関わり続けられるために必要なこと

③④は「まちづくり」という答えのない向き合う時に必要な要素だと思います。
③緩やかに協力を得られる仲間づくり
④専門的知見を持った方々とのつながり
「まちづくり」は開発であり、新しい試みの連続です。やったことが無い=実績が無いことに、ダメな所を見ようとすればキリがない。むしろ良い所や可能性を見出すことが必要です。
開発には社会実験という試行錯誤が必要ですが、彼を理解して実際に動いてくれる人が必要だし(③)、実践を通じて出てきた課題をブラッシュアップしていくために法律の壁を乗り越えたり、壁打ちに付き合ってくださる実践を伴った知見をお持ちの方からのアドバイスが必要(④)です。

中川さんは、QURUWA戦略をけん引するための資質(強み)を備えた(①~④)タウンマネージャと言えます。

(2)(1)の将来像:「イケおじ」と共に創る次の展開

次は、QURUWAエリアのプロデュース&マネジメントが、なんとQURUWA7町・広域連合会が自治会主体で立ちあがるという展開を見せています。
旗を立てた役員のお二人がこちら。このお2人は、元JC、元商工会議所青年部、現役のロータリークラブ等の関係者で地元の商工事業者とのつながりも豊富。まちづくりにポジティブ!若い人たちにも寛容なのだそうです。何よりありがたいのは、地域の様々な参加する複雑な合意形成を要する会議体を運営できるスキルがあることだととおっしゃっていました。まさに「イケおじ」です。

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋

その会議は、自治会主催の会議はオープン&フラット、多様な人が集まり、ネットワークなど、どんどん拡大されているとのこと。

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋

オープン&フラットだから次世代(30~40代)のような会が発足するのか、次世代が入るからオープン&フラットになるのか分かりませんが、女性の方もちらほらいらっしゃいますね^^。
参加者は自主的に参加されているとのこと、ビジネスとしての関わりもOK!という所も素晴らしいですね。持続的な運営のためには「稼ぐ」という視点も重要ですが、これを自治会が許容できるところがすごい。

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋

きかっけは盆踊りの復活だそう。私も先日地元のお祭りに参加させていただきましたが、お祭りというのは、様々な利害を超える地域のイベントなのだと感じます。

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋
出典)中川健太氏 講演資料より抜粋
出典)中川健太氏 講演資料より抜粋
出典)中川健太氏 講演資料より抜粋

社会実験も生まれていきます。

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋

家守舎も立ち上がりました。すごいな・・・

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋


中川さんの編集力、構想力がすごい。行政の強みは、行政が持っている情報を活用し、今うまれている息吹と今後の方向性を整理して近未来像を見せることなのだと痛感します。
自治会が行政と民間を柔らかく包む、すさまじくすごい。

出典)中川健太氏 講演資料より抜粋
出典)中川健太氏 講演資料より抜粋

(3)自分の強み弱み、キャリアの現在地と将来像

強みと、キャリアを裏付ける活動(DDDD!)

中川さんの強みは先ほど整理した①~④だと思います。キャリアの現在地と将来像を裏付ける活動は、QURUWA戦略の牽引者として、幅広い層の人々が様々なテーマで活動しながら有機的につながり生まれるプロジェクト(芽)で足りない役割を担ったり、自走するプロジェクトについては、文脈を読み取り、現在のまちの成長の進捗における位置づけを整理した上で、あらゆる方々に共有しつづけるタウンマネージャーとしての行動を愚直にやられているところだと思います。
木下所長がよくおっしゃっている、PDCAじゃない、DDDDDDDDだ!です。

今後は何をやっていきたいんですか?と聞くと、将来はPPPエージェントとしての役割を担っていきたいのだそう。

これからの公共の担い手のあるべき姿は?


行政職員と議員、立場によってやれることが違うから、自分だからこそできることを見出していきたいですね、という話になった時、ご紹介いただいたのがこの図です。

出典)公共R不動産HP 東洋大学PPP研究センター 矢ヶ部 慎一氏 こちら

人口バランスやライフスタイルなど社会構造や価値観の変化に伴って社会ニーズが変化しており、従来の公共サービスのままでは、このニーズに応えられていないため、公共サービスの再編が求められています。
これから公共を担うのは、行政・企業・市民/営利・非営利/公式・非公式、グラデーションであっていいという図です。

公共の担い手or事業として、どのような位置で関わるのかを示したのが青〇。この〇が多くなることが充実した地域を創るし、公共の担い手は多様である方がよいという意味なのだそう。

行政なのだから〇〇すべきだー、議員だから当然XXは駄目だーとか、ボランティアは儲けてはだめとか、べき論でダメダメを吠えるのは簡単ですが、生産性は低いもっと柔軟で自由に、クリエイティブに公共を捉えてくと生産性が高まりますね!ということなのだと思います。

弱みは、人見知り

中川さんはもともと、もともと、人見知りだったところを、まちと関わって、変わったとのこと。
実は私は、今でも人見知りです。だから、まちに関わる言い訳をつくります。私は根底に自信がない自分がいます。私だから出来ることを探して、皆さんに少しでも必要だと思ってもらえるようにしよう、そう思っています(笑)。

お互いを知るのに一時間+αのミーティングでしたので、もっと深い話は、中川さんと再会した時にしてみたいです。


応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。