「野菜を食べると身体が喜ぶ」ことを教えてくれたレシピ本 #おすすめのモノ・コト

野菜があまり好きじゃない人、野菜を健康のための義務のように食べている人が多いように思います。いやいや、野菜って本当に美味しいです。それを知らないでこの先ずっと生きていくのはめちゃめちゃもったいない。野菜の美味しさを知る人が増えればいいなと思います。
私が「食」にのめり込むきっかけの一つになった本です。


始めに、この本に巡り合うまでの話を少し。

私は以前、広告の仕事をしていたのですが、刺激的でとにかく楽しくて、早く仕事ができるようになりたくて、残業お構いなしで働いていました。夜中近くから打ち合わせが始まって早朝に上司や同僚と焼肉とビールで1日を終え、2〜3時間寝て出社ということもありました。

始めのころはそれでもよかったのですが、無茶な生活が続き、業務内容も変わり、気付けば毎日コンビニ弁当を適当に食べ、心身共に疲弊している自分がいました。一生懸命仕事をして少々認めてもらっても、無茶な生活を補うためにビタミン剤や高い化粧品を買い、お金はどんどん飛んでいきました。

その後、仕事が少し落ち着いてから、お肌のことを真剣に考えるようになりました。美容系の本を買い、必死にお肌のお手入れもしました。
必死にやればやるほど、疑問が湧いてきました。結局のところ、お肌の上から化粧品でやっているのは応急処置や小手先のごまかしでしかないのではないか。しかも必死に頑張ってちょっぴりお給料が上がってもお金は美容品に消えていく。私は一体何をやってるのだろう…
もっと肌そのものを美しく保つ方法はないのか。

いろいろ考えて試して、「お肌のことを考えて生きている」というくらい真剣に考えていたら、やはり根本は「食」というところに行きつきました。
毎日コンビニ弁当という雑な食事をして、上から化粧品をつけるのではなくて、そもそも毎日の食生活で中からよい肌を作ればよいのではないか。結局人の体は食べたものでできているのだから。
そうすれば、高い化粧品でなくても丁寧にお肌をお手入れしていれば、よい状態を保てるのかもしれない。

そんなとき、会社の同僚とお肌ケアの話をしていて、「結局は食だと思う」と言った私に、「それ、行き着くところまでいってるわ」と笑いながらおすすめしてくれたのがこの本でした。

以前、玄米、全粒粉、豆類、野菜、海草類などを中心にした「マクロビオティック」も試したことがあったのですが、見た目も味も、私はあまりワクワクしませんでした。なぜか楽しくなかったのです。身体にいいから修行僧のようにやっているイメージでした。また、人によると思いますが、私はもともと細めの体型だったこともあって、必要なパワーが足りなくなっていく感じでした。

ところが、この本は野菜だけなのに美味しいのです!
著者がWEBデザインのお仕事をされているからか、見た目も美しく美味しそう、そして実際どれも美味しいのです。「野菜って美味しいー!!」と心から思いました。野菜の味そのものも美味しいし、薬味や香辛料を上手に使っていろんなバリエーションがあり、ほんとうに「センスがいい」のです。美味しくて美味しくて、毎日いろいろ試してモリモリ野菜を食べていました。
この本は野菜のレシピばかりですが、肉がダメという考えでもないので、このレシピ以外で肉も魚も気にせず食べていました。でも、明らかに野菜を食べる量が増えました。
すると、あることに気付きました。「野菜を食べると身体が喜ぶ」のです。身体の奥底が「きゃっ」「うきっ」と小さく跳ね上がってテンションが上がる感じです。バカみたいで恥ずかしいですが、この感覚が伝わる人がいればうれしい^ - ^
身体が喜ぶともちろん肌にも現れます。お肌が内からつやっとし、すべすべになるのを感じました。

この頃から、健康のために食べなきゃいけないから野菜を食べるという意識はなくなりました。義務でもカロリーを抑えるためでもありません。実際のところ、カロリーなんか気にしなくても、野菜を楽しんでたくさん食べるようになってからは、するすると痩せていきましたけどね。そんなことより何よりも、身体が喜ぶし、それが肌にも反映されるから、食べたくて食べるのです。だって、美味しいんだもの。

そんな、野菜の美味しさと身体が喜ぶ感覚を教えてくれた本です。
世の中に野菜好きが増えればいいなと思っています。
新刊はもう手に入らないようで非常に残念ですが、中古では手に入るようです。


野菜が大好きなので、プランター菜園を始めることにしました。無農薬でも良い土を使って野菜を栽培すると虫もつかず、とても美味しい野菜ができるそうです。
Heavenly LOHAS Gardenの平田晶子さんに教えていただきながら家庭菜園を始めています。美味しい野菜を収穫できる日が楽しみです。

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