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2023年 舞台まとめ

2023年の目標として「月1回舞台に行く」を掲げていたけど、やはりこれまで舞台に縁のなかった私なので、当然(?)未達。

とはいえ、年に1回観れば良い方な舞台ビギナーとしては、2023年のうちに5回観れたのは成長と言って良いのではないでしょうか。
これらの記憶も、数年後に振り返るためにまとめておこう。



『ハリー・ポッターと呪いの子』(1月)

現実では起こり得ないと思っていたことが、次々と展開されていく舞台装置にひたすら驚かされる。見どころのひとつであるタイムトラベルするシーンは、ハープやウィンドチャイムなどで幻想的に彩ることもできるし、色々な表現方法があるなかで、プロジェクションマッピングを使って空間を視覚的に歪ませつつ、スピーカーからはいちばんの低音を轟かせて会場全体を地響きで揺らしてきたり、魔法界を構築するための創意工夫の数々が楽しい作品。




『コジ・ファン・トゥッテ』(2月)

浮ついた心を面白おかしく且つ教訓的に描く感じにかなりロメールを感じた。18世紀の人と同じものを観て(聴いて)心を動かされるって凄いことだ。ロココ絵画がそのまま動き出したような世界が目の前で繰り広げられていて、もうその時点で感動する。ストップモーションによる“絵画が動き出し、また絵画に戻る”ような演出もとにかく粋で、夢を観てるような時間だった。



『アレグリア』(3月)

テントの中で行われるサーカスにずっと憧れがあり、シルク・ドゥ・ソレイユの『アレグリア』を鑑賞。動物に頼らない、完全人力勝負。跳んだり回転したりする際に、どう身体を動かしてどこに着地するかを完全に理解しているのが凄い。私なんて、自分が想像する以上に身体が動かず転けてばかりなのに。超人的な身体と空間把握能力を持ってして成せる技。必ず再見したい。



『ファッション・フリーク・ショー』(6月)

舞台で映像を使った演出をすることは、セットを用意している舞台に比べて見劣りするなと思っている。シアターオーブの来日公演は、演出に映像を使うことが多い気がしていて、今回もオープニングの時点で「舞台を観に来たのに映像か〜……」と思わせてからの、ド派手衣装を纏ったキャスト登場ですよ。ファッションによるパワーに圧倒されて泣いた……。ゴルチエの半生を、セリフをほとんど使わずファッションの変遷で魅せていく。悪趣味と言う人もいるだろうかなりキッチュな世界観なのだけど、やっぱりあの独創性を持ち続けてるのがかっこいい。アナ・ウィンターを茶化したFASHION POLICEが、申し訳ないけど面白い。



『RED』(11月)

まともな写真を撮ってなかった

谷桃子バレエ団による東京タワー公演。劇団四季などのミュージカルに比べて敷居が高いイメージのあるバレエを広めていくために、このバレエ団はYouTubeにてその裏側を公開している。これをきっかけにバレエに興味を持つ人が散見されて、私もその一人。そんなビギナーのために企画された公演がこちら。ポップス、ジャズ、クラシックなど様々なジャンルを各5分ほどに収めた、足がかりには丁度良いボリューム感。でもやっぱりバレエ団なので、ダントツで素敵だと思ったのは「白鳥の湖」セクション。バレエダンサーとしての矜持があった。






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