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老いていくことへの序章

謎の腰痛に悩まされ一週間以上過ぎた。
昨日からは左の脚まで侵されてきている。
寝起きが一番辛くて、トイレや顔を洗うことすら儘ならない。

動くと痛いが動いた方がいいというし動かないわけにも行かず、嫌な汗をかきながらもできるだけ負担のないように家事をこなしていくのだけど、とても疲れる。体も心も。
うっかり物を落とした時、子供の床への食べ溢し、夫の頼んだ宅急便、その他様々な想定外の事が起こる度に疲弊する。

打たれ弱い未熟な自分は「嗚呼、お年寄りが足腰を怪我すると途端に弱くなるのと同じだ」などと冗談混じりに夫に愚痴りながら、(我が家のヤロウどもは全く助けてくれない!)割と本気で内心泣いている。皮肉も通じない。

先の見えない不安。
自分の好きな事ができない不満。
そして寝不足。

私は運動不足解消の為にフィットボクシングを日課にしているのだけど、一週間も空くと太る恐怖まで追加されてきた。
横になっているのが一番マシだから携帯ばかり弄ってしまって悲観的な文字を綴る。


ツライ朝のうた

起きるのが怖いから眠れない
うまく動けなくて死にたくなる
いつ終わるのかわからないのに
頑張れないよ頑張るって何を

痛みに震えながらやり過ごし
人に当たり人を嫌い
そんな自分はもっと嫌いで

立て!立つんだジョー
何のために?
寝てばかりいるわけにはいかないだけど

起きても辛くて寝てても辛くて
次に起きたら楽になっていて
そんな一縷の望みすら

一蹴された朝

痛みを感じる
痛みを騙して
痛みを堪える
痛みに囚われ
痛みと闘い
痛みに耐える
痛みに悶え
痛みと共に
痛みを糧に
痛みを超えて
痛みと生きる

昨日と同じ朝
いっそのこと
遠くへ行きたい
遠くへ行きたい


…痛いしか言っていない。まるでニートだった時の廃人を自覚していた時のポエム。いやいやあの時も辛かったけどね。それに今もニートだけどね。

初めはタイレノールに助けを求めたが全くと言ってよいほど効果なく、とうとうイブプロフェンに手を出した。コロナ禍になってから使用しないようにしていた。ほんまか知らんけど禁忌のニュースを見てから戸棚の奥に仕舞っていた。
飲んで暫くすると少し楽になった。あれ?激痛がないことに気づく。うん?いける。立てる。鈍い痛みはあるけど全然余裕。なんだ、初めからこうすれば良かった。座れる。屈める。踊れる。おおー生きてるって素晴らしい。ブラボー!

5日目の夕方に服用してから味を占め、朝起きて痛みが有れば直ぐに飲む。痛みは緩くなるが、続けていいのか?薬物をやる感覚ってこんなのじゃないのだろうか。辛かったら飲む。やめられない。そうなんじゃないか?もう3日、1日2回飲んでいる。そろそろやめた方がいいかもしれない。やめれるのだろうか。嗚呼、薬物依存への道。

歳をとるにつれ、きっとこんなことの連続なのかもしれない。嫌だけど抗えない。せめて上手く付き合える方法を今から模索していこうと思うと同時に、明日は薬をやめてみることにする。頑張るって言葉は好きじゃないけど、頑張る。

かっこいいおばあちゃんになるんだぜ…