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嵐を待たずに

龍は嵐を呼んで天に昇る
という言葉がある。
父が好きだった言葉で、龍は嵐を待たずに自ら嵐を呼び起こして天に昇る。
状況が無いからと言って諦めてしまうのではなく、自らその状況を作り出す。
かっこいい。
そうなりたいなとは思うのだが、焦って余計なことをしたりと、自分でまさにこれだ。と思う瞬間が無い。
残念ながら。
だがそれはやはり理想としてかかげておこう。

私の場合はどちらかというと成り行き任せと奇跡的に素晴らしい人たちに助けられてなんとかなっている。

2011年に出会った物語。
ネイティブアメリカンのホワイトバッファローの伝説。
今回アニメーションとのコラボをするにあたり、美浜文化ホールのメインホールが思い浮かんだ。
ここは夜の海をイメージして作られている多目的ホールなので、大きなスクリーンもあり、スクリーンの前には大きな舞台もあるので、アニメーションを投影しながら、その前での演奏も可能である。

実は前回数年前にホワイトバッファローを演ったのもやはりこの美浜文化ホール。
なのでここでの感じがイメージしやすかった事もあり、12月23日という日を選んだのはそもそもここしか空いていなかったから。
今回作画の米本久美子さんとの出会いはこのnoteに以前書いたとおりで、岡山牛窓町てれやカフェ(父がとても世話になっていた。)での久美子さんの絵の展示会の撤収が1日遅れたことにより、私のLiveと重なって意気投合。
久美子さんから関東に娘のすみれがいるから、何か一緒にやったら面白いと思うの。
それ以来すみれさんにはデザイン方面で沢山助けられている。
今回も久美子さんとLINE通話で絵コンテ製作をして、久美子さんの作画をどのようにアニメーションにするか様々な工夫でデザインしてくれた。
そして絵を繋げて実際に映像としての動きを出す作業はichikiro の市田さん。
久美子さんは絵本作家として絵を描いたり、個展をしたりしている方なので、当然アニメーターのように膨大な数の絵を描くことはできないし、その人員もいないし、そもそもそんな予算はなく、でもアニメーションにできると思ったのは、以前娘さんのすみれさんが銀河夜行という曲のアニメーションをすみれさん作画で製作した事があり、
限られた絵の枚数で素敵なイメージの動画を作る事が可能だという事が分かったからだ。
なので久美子さんの絵であれば、とてもいいものができるに違いないと思った。
とはいえ、今回の5曲の為に久美子さんは50枚の絵を描いてくれた。
わたしの楽曲と大まかなあらすじの物語から膨らませて絵にするのに、美炎さんのイメージを教えて。と何度かLINEでやり取りをした。

久美子さんの制作現場


久美子さんは命削って徹夜で書いていますよ。とメッセージをくれた。
これは本当に誇張ではなく、久美子さんは可愛い小柄なおばあちゃんなのである。
おばあちゃんと言うのは失礼かもしれないけれど、すみれさんとたまに上京してくる久美子さんと会う時はいつもすみれさんが、おばあちゃん転ばないで。おばあちゃんこっちよ。と可愛くて仕方ないというように声をかけるからだ。
そしてこのすみれさんがこの久美子さんの娘とは信じられないほど(それも失礼)なんと表現したら?女優みたい。
久美子さんがよく「トンビが鷹を産んだの」と申してますので。そうしておく。
このお二人、コンサート当日は久美子さんの絵のポストカードやグッズ販売で終演後受付にいるのでぜひ皆さん立ち寄ってグッズ買ってください。
つい先日、完成したアニメーションを通しで小さな携帯の画面から見た。
シンプルで力強く暖かいホワイトバッファローのメッセージを音楽だけよりも更に伝える作品になっていた。
久美子さんが何度も曲を聴きながら構想を膨らましてくれたように音楽との相乗効果。
逆に少ない枚数の絵を基本にして製作しているからこそ出る味わいと音楽との掛け合いがアニメーションと言ってしまうと何か違うし、美浜文化ホールのあの舞台で体験してくださいとしか言いようがない。
たぶん見たお客さんも、もう一度見たい。と思うはずだ。
だが今の私では自分で何度もこの規模を演る力はまだなく、この日になんとしても来てほしいといしか言えないのである。
当日の舞台で紹介したい事が山ほどあるのだが、時間が限られているのでそれが叶わず、ここでじっくりしたいと思う。
一部のプログラムでは普段のコンサートと同じように音楽コンサートだが、千葉の皆さんには初お披露目のスペシャルゲストが登場。
よく聞いている方には新しい感じで聞いてもらえると思います。
そして今回は映像を使います。
屋久島にまつわる二曲にPVで製作した映像を大画面で流しながらの同時演奏。
この映像は屋久島の旅楽の田平拓也さんが屋久島で私とドラムの前田仁さんを撮影してくれたものと、長年屋久島のここぞという瞬間をドローン映像で撮り溜めたものを沢山使っています。
この膨大な編集をどうするか?途方にくれていた時に、とあるレストランで正に、編集作業を誰に頼んだら良いのか?と考えていたら斜め前にomegane の官林春奈さんがご飯食べてる。
春奈さんは船橋の秘密の花園セラヴィでのプロモーションビデオ撮影、北海道の牧場での撮影を頼んだ映像製作の方。
迷わず声をかけて、自分の作品ではないものを編集するという無茶振りを快く引き受けて(というよりは、こんな形ででくわしてしまったのだから仕方ない!!という感じであったと推察される)くれたので、この作品がある。
大きな画面で見たいと言うのは兼ねてからの夢で、迫力がすごい。
こちらも楽しみにしていてください。
さて、楽しみにしていてくださいという事では紹介したい事がまだあります。
衣装。
これは私がTwitterで見かけたフランスのパリ在住の宮白羊さん。
この衣装素敵〜という衣装をたくさん作っているので、この方に是非お願いしたいと声をかけてみる。
モンゴル風や今回演るホワイトバッファローのネイティブアメリカン風は意識してほしくなかったので伝えなかった。
日本にいるご両親のところに衣装を取りに行く。
このお二人がとても魅力的な方で、ルーマニアで長年写真を撮って本も書くみやこうせいさんと、奥様はロシア語の翻訳家。
なんとなく父との繋がりも感じながら(父は若い頃にロシア文学の翻訳などしていた)夕飯をご馳走になりながら、話に花が咲き、すごくいろんな共通項が出てくるので、親戚のおじさんとおばさん?と錯覚しそうになる。
危うく衣装を持ち帰らずに帰りそうになるくらい世界中に話が飛んだのであった。
その衣装はというと、本番中飛ぶかもしれない。
衣装に力をもらうことは今までも本当に素敵な衣装に助けられてきたのだが、今回もそうなる。
衣装を楽しみにしてくださる方が割といるので私も手を抜けないのであるが、衣装に形を変えていくお金は生活にも必要なので、最近では組み合わせを変えて着回しする事で凌いでいるのだが、今回はどうしても新調したかった。
一部ではがっつり照明もあたるので、その衣装もライトのあかりや手の動きでどんな表情が生まれるか見る方も楽しいと思う。
二部ではほぼシルエットになるのだが、そのシルエットがまた楽しめる衣装でもあり、また打ち合わせしなかったのに、ホワイトバッファローの物語との親和性もあるのでこの辺はお楽しみに!
そして今からこの衣装はいろんな土地に連れて行ってくれるのではないかと思うのだ。
というか、私が案の定、ここで撮りたい、あそこで撮りたいとまた突拍子もなく思いつくのだと思う。
そしてもう一つ、アクセサリー。
これも毎回何が合うのか頭を悩ます問題なのだが、無くてきまるときもあれば
なんかあった方がいいんだけど、何を合わせていいかわからんということがよくある。
素の私を知らない人からしたら、いつも素敵な衣装やアクセサリーをしている人かもしれないのだが、人種としては着の身着のままなので、訓練がされてない。(慣れてない)
それはお化粧もしかり。流石に最近手早く本番前に化粧できるようになったが、今回はセラヴィでのプロモーションビデオの時にお願いしたプロのヘアメイクさんが入るので、ここまでくると何かに手を抜きたくない気持ちが働く。
さてアクセサリーですが、実はここ数年Facebookでつながっていたニューヨーク在住のアクセサリー作家のmiki ishida さん。
実は作画の久美子さんと繋がった岡山牛窓町のてれやカフェにmiki さんも旅行でふらりと立ち寄り、なんとその時にまだ生きていた父の文芸講座をそこで聞いたのだそうだ。
去年神楽坂でmiki さんの展示会があったので初めてお会いして、自分の好みと、作家さんのおすすめは違うけれど、作家さんのオススメの方が衣装や自分に合っているという事を実感。
そんなmiki さんが12月の頭にまた一時帰国して神楽坂で展示会があるというので、これはもう。
行くしかないと決めていた。
しかも彼女はこのコンサートの発売開始日に一番でチケットを買ってくれていたのだった。
事前に衣装の写真を送っていたので、すぐにこれはどう?と最初にすすめてくれたもの、これしかないでしょ。というより、この衣装のために作ったのかな?というものだったので、本当は衣装のイメージが出来上がった最初の段階でmiki さんにこれに合わせて作ってください。と頼もうかとも思ったのだが、なんだか機を逃してしまい、作品が売れる前に中で一番合いそうなやつを手に入れるしかないと、いの一番に展示会に駆けつけたのであるが、この衣装とアクセサリーの組み合わせも見所の一つです。
この衣装は、あ、いいたい。でももうそれはもはや野暮なので本番当日のその場面場面を楽しんでみてください。

この他にも今回は裏方で音響、照明、舞台監督の方々の力が加わわって、キーボードの清瀬祥吾くんの製作したオーケストレーションの迫力で生まれ変わったホワイトバッファローの音楽。普段やらない作業がてんこ盛りなので、今回はドラムの前田仁さんにも出演者と舞台制作の人を繋ぐ膨大な細かい作業をになっていただいたので、個人(私1人)でやるような規模のコンサートではないものを演る事を可能にしてくれたので、本当に頭が上がりません。
そんな前田さんも実は今回宮白羊さんの衣装です。
お楽しみに!
実は靴。
靴のこともストーリーがあって紹介したいのですが、それはまたその時が来たら別の機会にお知らせします。
さあ。


まだチケットあります。
助けてくれた沢山の方々が、作品に関わる紹介した方以外にお客さんの中で沢山います。
チラシの配布やチケットを個人で販売してくれたりと、本当に助かりました。
それでも350席というのは今の私には多い席数です。
助けてくれる方々に助けられてある程度のチケットは販売する事ができました。
ここからはもはや、こんなに皆さんの力で素敵なものができているので、この機会をぜひとも目撃してほしいという気持ちです。

気になった方。
お待ちしています。

コンサートプロモーション映像
ホワイトバッファローの伝説より第一曲目大地の夜明けより



このホワイトバッファローの物語に出会った経緯はこちらに記事にしています。

千葉市美浜文化ホールは東京駅から38分の京葉線検見川浜駅から徒歩8分。
無料駐車場あり。


危うく忘れるところでしたが、ホワイトバッファローの伝説、新しくリニューアルしてアルバムを製作しました。
このコンサートの記念に是非購入していただければと思います。
物語のブックレットもあります。


税込2500円。
その他CD販売と終演後にサイン会もします。
CD販売は途中休憩20分ありますのでそこで先に購入できます。

オンラインチケット販売は2種類。

その他オリジナル紙チケットご希望の方はこちらまで

info@miho-batokin.com


オンラインチケット
e+

美浜文化ホール
オンラインチケット

☘️美浜文化ホールメインホール☘️
18:30開場
19:00開演
馬頭琴 美炎
キーボード 清瀬祥吾
ドラムパーカッション 前田仁
スペシャルゲスト登場予定
アニメーション作画 米本久美子
アニメーションデザイン製作 中島すみれ
ichikiro
一部馬頭琴コンサート
二部アニメーション✖️音楽 ホワイトバッファローの伝説
前売り4500円
当日5000円
学生3500円
未就学児の入場はご遠慮ください。
千葉県千葉市美浜区真砂5丁目15-2
🌿12/23美浜文化ホール🌿
チケット購入方法
🎫e+チケット
■購入ページURL
https://eplus.jp/sf/detail/3682010001-P0030001
🎫美浜文化ホール
電話043-270-5619(10:00~18:00)(第3月曜休)
窓口10:00~18:00(第3月曜休)
美浜文化ホール
■購入ページURL
http://Chiba-aw.jp/mihama
コンサートに関するお問い合わせ
info@miho-batokin.com
070-1274-2688(西郷)












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