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オリンピックが気づかせてくれた競争から協奏

オリンピックが終わりましたね。
うちはテレビがないので(厳密には、テレビをプロジェクターに繋がないと見られないので)あまり見る機会がなかったのですが、SNSで知ったこのシーンは大好きです!

 
「国も順位もなし」なんて、ほんと素晴らしい!
と今でこそ言っている私ですが、もともとは競争大好き人間。
中高では陸上競技に明け暮れて、駅から家までは筋トレのためにつま先立ちで帰っていました。

20〜30代の頃はTHE資本主義のM&Aをやっていて「会社は勝ってなんぼ!成長してなんぼ!それができない経営者は市場からでていけ〜」なんて思いながら、企業分析の仕事をしたりしていました。(恥ずかしい💦)

こんな私なので、少し前だと
「順位なしとはなにごとか!競ってなんぼじゃ!」
とぶち切れていたに違いありません。

そんな競争大好き人間だった私が、「順位なしもいいじゃん、最高!」
と言うまで変わったのはなぜか!
この昭和生まれの人間の変化は、次の時代を読むヒントになるかもしれない!
時代の最先端を捉える私が、この変化の背景を考えてみました。
(むしろ時代の先を行き過ぎる私。タピオカは20年以上前にハマっていて、入手するのが大変でした💦) 

ノウハウが貴重なものではなくなった


SNSが広がって、ネットで何でも調べられるようになりました。スケボー女子のスカイブラウン選手も、Youtubeでスケボーの技を学んだそうですし、うちの字が読めない幼稚園児はYoutubeにマインクラフトのやり方を教えてもらっています。

これまでは、一流のコーチについたり学校に入らなければ学べなかった知識やスキルが、あっという間に、字の読めない幼稚園児でもネットで手に入れることができる時代になっちゃいました。

企業経営でも、これまで競争優位の源泉の1つだったノウハウは、そこまで貴重なものではなくなりました。これまでのノウハウが役に立たないなら、新しいものを生み出すしかない!
でも、満たされている今の時代、新しいものを生み出すのって、一人ではなかなか難しいのです。新しいものを生み出すには、自分と違ったユニークな人と一緒にやるのが一番。

幼稚園児もしきりに私や兄をマインクラフトの同時プレイに誘うのはこんな理由なのか!?

注:マインクラフトは、LEGOブロックのバーチャル版のようなゲームです。
(旅行先でも書かせてマイクラ)

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世界中の人と簡単に仲良くなれるようになった

これまたSNSによって、これまではせいぜい数キロ(自転車で会いに行ける距離)だった「顔の見える距離」が、世界中にまでグーンと広がりました。

SNSがなかった私が学生だったころの交友関係は、学校の授業やクラブ活動でいつも出会う仲間ぐらいでした。

それが今、「子連れMBA」で一緒に仲良くやっているメンバーのほとんどは、出会うのは半年に1回あるかないか、中には、よく考えたらリアルで出会ったことのないの川崎在住のメンバーもいる!

ネットが通じる場所の人とは、出会わなくても仲良くなれる時代になりました。
学校、会社、さらには国の壁も、境界線=ボーダーが急激に低くなっているのではないでしょうか!

そんな低いボーダーだから、ひょいっと覗くと隣村が見えちゃう。
例えば水不足になった
これまで高い城壁に阻まれた、見ず知らずの隣村とだったら、例えば水不足になったら、「隣村と戦うぞー!オー!というのができていたかもしれないけれど、ちょこちょこ仲間もいる隣村とは、戦うより、なにか良い方法一緒に考えた方がよくない?

それが今の時代なのかもしれません。

1人でできることなんて知れているから

実はこれが一番大きな理由かもしれません。これは私の実体験で、私は15年以上の会社づとめから起業して間もない頃、一人でやる限界に打ちのめされました。

起業の準備中に、幸いなことに観光庁の事業に採択してもらい、1千万円以上の予算をいただき事業を立ち上げました。
その際、全く1人ではなく、5〜10名のスタッフさんに手伝ってはもらったものの、決めるのは全て私というスタイルで進めていました。

事業立ち上げの中で壁にぶち当たりまくるのは当然。その壁にぶち当たる度に、一人で力ずくで解決していき、毎日子供の寝かせつけ前のギリギリの21時ごろまでオフィスで働き、子供を寝かせてからまた深夜に続きを・・という生活。
「起業すると自由に働けるんじゃないか!」と期待していたのに、「会社づとめの時と比べて、時間では2倍、体感値10倍ぐらい働いているじゃん・・」と軟弱経営者の私は泣きそうになりました。
私にとっては人生で1番しんどかった思い出かもしれません。

ノウハウも仲間も周りに溢れている今の時代、1人でできることなんて知れてるよ!
あの頃の私に言ってあげたい・・

競争は協奏のためのツール

「順位や成績をつけない」学校があると聞いて、以前は「なんだそれ!」と憤慨していました。

それが今、小学生の母になって思うのが

「まあいいんじゃない!逆に、成績や順位に縛られすぎるよりは!」

競争は楽しいし役に立つ。
でもそれは、楽しむためとか、上達するためのモチベーションを高めるためであって、競争に勝つことが究極の目的になると、ちょっと寂しいですよね。

ベタな言葉だけど「競争から協奏へ」

競争をスパイスとして、みんなが得意分野を生かしてバンドのセッションのように協奏して、美しい音楽を奏でたり、楽しめる世の中になるとよいですね。

私のささやかな夢なんですが、今暇さえあれば弾いているピアノ。誰か歌でも他の楽器でもいいので協奏してくれる人募集中です(笑)

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