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月曜のオフィスで得られるもの

誰かに引っ張り出してもらわないと出てこないものがある。

1人でいる時には控えめになってしまうし、控えめな状態が楽だな、と思う時もある。けれどずっと1人が続くと、どんどん失われてしまうもの。私にとってそれは「元気」だ。

土日にずっと仕事して「話す相手は家の子だけ」なんて休日を送ると、決まって月曜日が辛くなる。人と話すためのエネルギーが普通に出せなくなり、「リモートでも仕事できるなら家にいてもいいのでは」と、出勤することを疎ましく思ってしまう。ひどい時は「挨拶もしんどい」と考えてしまうのだ。

決して話すことが嫌いなわけではないけれど、「誰かの役に立っているか」や「一緒にいて楽しいと思っているか」に敏感な自分にとって、気を抜いて話す場面は限られている。もちろんそれが苦痛なわけではない。けれど多分、無意識のうちにどんどん疲れを溜めていってるのかもしれない。

今日も「誰かと話すのしんどい病」を発症し、ソワソワとオフィスに訪れ、周りの人に目も合わせず挨拶を交わす。もちろん周りも顔をあげることはない。みんな「しんどい病」にかかっているのだ。

そのまま仕事が続くと「しんどい病」はいつまでも残ってしまう。切り替え所がわからずに、家まで持って帰ってしまうことだって珍しくない。けれどここ数か月は、始業してすぐにそれを断ち切る作法ができた。それが「Good&New」だ。

「Good&New」複数人でまとまり、24時間以内にあったよかったこと、新しいことを話す朝会の一部。時にはいいことも、新しいことも見つけられずに「何もない…」と悩むけれど、なんとかひねり出してみんなから拍手をもらって終わるルーティン。そして月曜日は、その流れが「しんどい病」を消す特効薬のような役割になっている。

もともと誰かと話すときは自然に笑顔になってしまうほうだ。「一緒にいると楽しいか」が気になるからだろうなと思うけれど、それでも笑っていれば楽しい気持ちになるからありがたい特技なのかもな、とも思う。みんなでポジティブなことを話して、笑って、ほめたり喜んだりしているうちに、ようやく「今週も頑張ろう」と元気が出てくるのだ。


元気のない時ほど、ちょっと無理してでも人に会った方がいい。それで元気になれればいいし、疲れてしまったらもう少し1人で休んでみて、そしてまた誰かに会ってみるといいかもしれない。毎日元気は疲れてしまうから、一人で充電した後で、誰かに元気を引っ張ってもらうのが一番いいと思う。

月曜のオフィスは元気を引っ張ってくれるところ。

おかげで1週間、また頑張れそうです。

最後までありがとうございます!いただいたサポートは、元気がない時のご褒美代にします。