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四季を愛でることば「木枯らし一号」

「なんてロマンなことば!」

会社のslackでタイ人編集者が感嘆のメッセージを挙げていた。彼は「木枯らし一号」という言葉にひどく感動したようだ。

その感動は記事にもあらわされた。本人に詳しく聞けていないから、Googleの自動翻訳に聞いてみる。つたない日本語で訳された記事によると、季節の訪れを伝える表現が、とてもロマンチックに聞こえているようだ。

確かに、私たちが“木枯らし”と呼んでいる風は、言ってしまえばただの寒い北風だ。Wikipediaによると「日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風」のことらしい。それをわざわざ「木枯らし」なんて名前を付けて、その風から季節の訪れを感じるのは、ほかの国の人からみるとちょっと不思議な現象なのかもしれない。

「春一番」もまさにそう。生暖かい風に名前を付けて、春の訪れを喜ぶ。日本人は本当に、四季を感じるのが好きなのかもしれない。

雨の日には、雨の中を。風の日には、風の中を。春夏秋冬、自分の周りにおこる変化とともに、その時その時を慈しんでいきたい。

気になる言葉、魅力的な言葉を集める共同マガジン「コトバツムギ」。共同運営者は以前ライティングスクールで一緒に学んだスミヨ。さん。月~金までのうち、私は月・木を担当しています。

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