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小籠包の衝動

会社のメンバー数人で酉の市へ行き、今年の熊手を買ってきた。MATCHAのキャラクター「まっちゃん」にとてもよく似たネコがいる熊手で、一緒に行った女性チームの意見が一致し、無事そのネコ熊手を購入。

帰り道、来る途中に屋台で見つけた「焼き小籠包」がすごく食べたくて、500円を握りしめながら岐路につく。確か香港で食べた“小籠包もどき“が焼いてあってかなりおいしかったので、あの感動をもう一度味わえるかと思ったのだ。

けれど、歩いても歩いてもなかなか目的の場所に到着しない。あと少し、というところで突然走った。理由はよくわからないけれど、走らないと気が済まなかったのだ。

自分でも理解できない「行動力スイッチ」が私にはあるみたいだ。それはいつ、どんな時に押されるか想定もできない。けれどそのおかげで、前職時代にライターのつながりを作れたし、転職にもつながっていった。本能的に備わった「行動力スイッチ」なのだと思う。

それが時々、誤作動を起こす。まさに今日はそれで、走り出しても結局道を間違えて、心配して電話をくれた同僚のおかげで合流し、社長がすでに買っていた小籠包を2つ、私に分けてくれた。走り回った後の小籠包は格別だった。

あの暴走は、一体なんだったのか。よくわからないけれど、今振り返って思うことは、「走りたいときに走れる環境があること」のありがたさだった。一度起こってしまった衝動は、やらなければ収まらない。変に抑えようとすると苦しくなってしまうから、わりと無鑑賞に手放して、発散させてくれるのはすごくのびのびしているなぁと思う。

とはいえ、どうしてこんな行動をとったのだろう。小籠包がこんなにも私を衝動的にさせるなんて。

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