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「空気をよむ」より大切なこと

空気のよみ方がわからなくて、「この場でどんなことを言えば正解なんだろうか」と考えて、いつも反応が遅れてしまう。

「空気なんてよまなくていいんだよ」なんて優しい言葉をかけてくれる人もいるけれど、あえてよまないのと、よ"め"ないのとでは全然違う。私は空気を読まないと、周りの人に変に思われたり、とんちんかんなことを言ってしまうから、頑張って空気をよまなきゃいけないのだとずっと思っていた。いや、たぶん今も思っている。

そんなふうに「空気のよめない私」をずっと気にして生きていると、複数人でのメッセージのやりとりや、チャットでの会話との相性がすこぶる悪い。自分の発言で会話が終われば「返しづらいこと言っちゃったかな」と心配になるし、1人の人と会話が続けば「見ている人に迷惑じゃないかな」と気になり始める。しんどい性格だよなぁ、でも実際は、自分が思ってるほど周りは何も気にしてないんだよな、そんな風に考えて、気になる気持ちをそっとはじに寄せておく術を身に着けた。まぁ寄せているだけで、無くなってはいないのだけど。

「人の目が気になる」やら、「こんなこと言ったら周りになんて言われるか」やら考えて、一生懸命気を使っているつもりだった。でも、よくよく考えてみると、周りを全然信用していないから、勝手に恐れてしまうんじゃないか?と思った。

よくわからない相手、不審な相手に対して、イヌはぎゃんぎゃん吠えまくる。わからなくて怖いから、なるべく近くに寄らないように、一生懸命遠ざける。もしかしたら私は、これに近いことをしているのかもしれない。

周りの人がわからない。些細なことで嫌ってくるのか、見下してくるのか。自分を傷つけるんじゃないかと疑心暗鬼になるからこそ、コミュニケーションひとつで迷い、行動が鈍くなる。イヌのように吠える代わりに、なるべく笑顔でいい子にして、自分から遠ざけているのかもしれない。


空気をよむより大切なこと。それは周りの人を知り、信頼することだ。ちょっと変なことを言ってしまっても、失敗してしまっても、「あーあ」なんて言いながら、きっと許してくれるはず。「それは違うよ」「そうなんだ、ごめんね」で、終わりにしてくれるはず。そんなふうにみんなから反応をもらい、空気のよみかたを学んでいくのだと思う。

「空気よまなきゃ」なんて、とんだ一人相撲だな。周りにいる人を大事に、信頼すればいいだけなのに。


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