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上下ではなく、同じ方を向いて

編集を「教育」と言ったことばに、ずっとモヤっとがひっかかっていた。

確かに編集者の赤入れは学びになるし、それによって記事が何倍も素敵に変わるけれど、編集者側から「教育」と言うのは、なんだかちょっと違うような気がする。ちょっとしたモヤっとを自分の中に潜伏させ、時々生まれる違和感に気持ちの悪い思いをしていた。

それが顕在化され、そしてやさしく消化されていったのは、とある記事のフィードバック会だ。参加者の書いた原稿を読み、みんながコメントを入れていく。

ギモンが多めに出てくる原稿には、一行一行にコメントが追加され、なるほど、納得!といったことばがつらつらと並ぶ。それを見たライターさん自身も、疑問や反省点の多かった原稿だと話し始める。少し落ちてしまった時に、自然とみんなからでた言葉がとても印象的だった。

「こんなに学びの多い記事のシェアありがとうございます。」「自分の大事にしているポイントに気づけました」「(反省していることに対して)それが人生ですよ」などなど。

一緒に頑張っている、と思っていなければ出てこない言葉の数々が、とてもナチュラルに出てきているこの環境が、まさに自分のモヤっとはこんな空気が解決してくれるものだ、と思った。自分が身を置きたい場所は、こういう世界観のところなんだ。

確かに赤入れから学んでいる部分も多いということは、教育されているとも言い換えられる。けれどそういう上下の関係じゃなくて、一緒に学び、高みを目指す、見ている方向が一緒になるようライターとしても、編集者としても、仕事相手とタッグを組んでいきたい。記事を作るにあたって、みんなが目指すところは一緒なのだから。

「教育」のことばが出たら、今日聞いたことを伝えてみよう。同じ方向を見る文化が、少しでも広まっていくように。


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