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幸せが生まれる場所

半年くらい前から通ってる、お気に入りのカフェがある。平日は21時まで、休日は19時までしか空いていないので、休日の日中、時間を決めて集中したいときに行くようにしている。

どうして「時間を決めて」なのかというと、ここには電源が無いから。今のパソコンとは5年近く連れ添っていて、充電していないと2時間もつかも怪しくなってきた。また椅子もテーブルもおしゃれをメインに考えられているので、デスクワークに向いているかといわれると、決してそうではない。

ここに仕事で来るときは、「短期集中・ここでキメる」みたいな心持ちで入り口のドアを開けるようにしている。

それにしても、環境的にはそこまで整っているわけではないのに、それでも行きたくなってしまうのはなぜだろう。

多分、カフェに流れる「家」のような心地のよさと、こじんまりとした空間に集まる人たちの雰囲気にあるのだろうなぁと思う。

いびつな四角形の2面が大きな窓になっていて、開放的な雰囲気。テーブルと椅子は1つ1つセレクトして買ったのだろう、それぞれ種類も高さもバラバラだ。レジ横はカウンター、4つの椅子のうち、1つだけ種類が違う。店内は大きいテーブルが3つ。そこに4~5人が相席できるようになっている。

店内にいるお客さんのことはもちろん知らないけれど、この空間に一緒にいるだけで、なんだか気が合うような、気軽に話しかけても違和感ないような人たちばかり。勝手に親近感を覚えてしまう。

ゆっくり本を読むときに使いたいのが、3畳くらいの2階席。ハシゴのような階段を恐る恐る上ると、そこには二人掛け用と、1人用のソファが置いてある。6月、雨の日にここで読書をした時がたまらなくよかった。大きな窓の外でザーザーぶりの雨を眺めながら、温かいラベンダーのハーブティーを飲んだ。ラベンダーは常にストックしておきたいアロマの1つだ。

10人くらいでちょうどいいような、コンパクトな店内。2階があるおかげで高く作られている天井。洋服を販売するスペースや、階段の脇に山積みされた本。不揃いのテーブル。

一見バラバラのそれらが集まって、ひとつの空間をつくる”統一されていない統一感“がたまらなくて、「気分を盛り上げたいときの秘密基地」みたいに使わせてもらっている。

隣のテーブルで飼い主の膝の上でおとなしくしているワンちゃんを眺めながら、「1人で行けるお気に入りの場所」の数だけ、日々の幸せも生まれるのかもしれないなぁなんて考えた。一生懸命生活する中で取り入れたい、息継ぎする場所だ。

今日もいい1日でした。

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