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子育てをしながら地域おこし協力隊として活動する現実~ワーママの宿命~

私には7月に生まれた子どもがいます。ただ今生後6か月。
ころころと寝返りはするけれど、寝返り帰りをする気はなく、うつ伏せでじたばたしています。離乳食も始まり、赤ちゃんから人間へとすさまじく成長中。うれしくもあり、寂しくもあり…。
そんな中、地域おこし協力隊として働き始めたのは子どもが生後4か月半のころ。
初めて暮らす場所で、初めての子育てをしながら、初めての仕事をする。
想像はしていたけれど、この1ヶ月でも制限されることがいっぱいありました。

出勤前・退勤後のタイムトライアル

朝は時間との勝負。
これは学校に通ったり、出勤したりする人みんなに言えるかと思いますが、子どもがいる状況だと、また違った闘いがありました。

まずは離乳食。
まだ始まって1ヶ月もたたないですが、これが難しい。
どれだけ食べてくれるか、どのくらいの時間がかかるかが全く予想できません。
自分で食べられないので「早く食べて!」とも言えず、かといって上げるスピードを速くしてもまだ食べることに慣れていないので食べられず、時間がないから、と途中で切り上げるのも良くないよな…と。
何とか食べ終わった後にやってくるのがおむつ替え。
家を出る直前とか、いつもより時間がおしているときとか。「なぜ今…」というタイミングでしてくれます。

働き始める前は、朝のスキンシップの時間!片付け!とかいろいろ考えていましたが、現実はそんなに甘くはないですね。
今後、自我が出てきたりすると、何をするにも「いや!」となったり、自分で食べていっぱい飛ばされたり。もっともっと大変になることを思うと、世の中の働くお母さん・お父さんを本当に尊敬します。

そして、もう一つの闘いが退勤後。
独身の時は特に予定がない限り退勤の時を気にしたことはありませんでした。30分くらいの残業なんてあたりまえ。
でも、今は退勤後に保育園のお迎えという予定が毎日待っています。
普段は町支給の公用車で移動しているので、一度家に帰って車を自家用車に乗り換えてお迎えに行かなければなりません。
なので、時間が倍かかる。
まだ小さいこともあり、保育園では先生がほぼ付きっ切りの状態。あまり遅くなるのも申し訳ないので、帰って、部屋の暖房をつけて、車を乗り換えて即お迎えに出発です。
そのあとも、お風呂に入れて、寝かしつけて、自分たちのご飯を作って食べて、お風呂に入って、保育園の準備をして寝るまであっという間。
途中だらだらしたい気持ちもありつつ、まだ夜間子どもに起こされるので早く寝ないと睡眠時間が取れないという葛藤もあり。
あわただしく1日が終わります。
家でやりたい仕事があっても、なかなかできない現状。
家事とか子どもの準備とかを気にせずに、家でも仕事のことを考えて、仕事ができる環境ってそれはそれで恵まれているんだなと思いました。
ルーティンが整ってきたらいろいろできるようになるのか…。常に成長し続ける子どものルーティンが整うのはいつなのか…。
しばらく闘いは続きそうです。

保育園の洗礼

保育園に行き始めた11月から1か月に一回は風邪をひく。
まだ熱は出していないけれど、鼻ずびずびでくしゃみのたびに鼻水たらして、咳して、喉枯れて…。
すでに2回、病院行ってます。
病院の先生には「生後半年まではお母さんの免疫があるから、そんなに風邪ひかないんだけどね…」と言われるけど、ひくものはひくんですよ。
どれだけ保育園帰りに手足口を拭いても、あれだけみんなになでなでしてもらってたらいろいろもらうよ…。それが保育園というもの。
その分、いっぱい遊んで、刺激をもらって、いっぱい寝て、絶賛成長中です。

しかも、なぜか毎回子どもの風邪が夫にまでうつる…。
乳児と大人、二人の看病は想像以上に大変で、混沌としておりました…。

11月の時は子どもがよくなってきたら夫ダウン。
1週間ほど治りませんでした。
この時はまだ私が働き始める前だったから良かったけど。

12月はほぼ同時。この時は夫はそこまで悪化しなかったものの、体調が万全ではない夫に子どもを見てもらって、夫が悪化するほうが後々困るので、結局私が4日ほど仕事を休む羽目に。

結果、今年度の有休を早くも使い果たしました。

きっとこれからは熱出したり、水疱瘡とかインフルエンザとかノロウイルスとか…。いっぱいいっぱいもらってくるんだろうな…。

そう思うと、休みの日に子ども連れで出かけて菌をもらってくるのが嫌で、家族3人でのお出かけとかがはばかられる。
もっとお出かけしたいんですけどね。

これぞ、ワーママの宿命。


夜間・休日の制限

地域おこし協力隊の大事なことが、地域との関わり。
地域に「土日なのでお休み」「就業時間外」といった考えはなく、むしろそういった休日や夜間ほどいろいろな集まりが行われたりするのです。そして、そういう時間での出会いがものすごく大事なものだったりする。

これまで、独身の時はいくらでもそういった場に参加できた。
結婚してからも、毎日じゃないし、お互い働いていたから全然参加できました。

でも、子どもがいるとそうはいかない。

まだ授乳も必要だし、お風呂入れて寝かしつける時間も早い。
夜間の飲み会はなかなか難しいものがあります。

休日も事前に予定が分かれば、夫に見ていてもらうのですが、毎週となると申し訳なくもなり。
「子ども連れてきてもいいよ」と言っていただくこともあるけど、たぶんみんなが想像している子どもより小さいんですよ、うちの子。
まだはいはいできないし、座れもしないし、離乳食も始めたばかり。
きっとこれが1歳過ぎれば連れて行くのも、預けるのももっと楽なんだと思うけど、まだまだなのです。

更に、そうやって連れ出して風邪をもらってきたときがまた嫌なので、悩みどころ。
連れて行くと、みんな「こんなに小さい赤ちゃん久しぶりに見た!」とすっごい笑顔になって、可愛がってくれるのでいいですけどね。
子どもの力ってすごいんですよ、本当に。

こうやって「子ども」という存在で得られるものもあるけれど、やはり制限も多い。
いろいろな場に呼ばれることも多い地域おこし協力隊にとって、難しいところだなと。
せっかくならいろいろ行きたいし…
もっと自由に動きたいなと思うこともある今日この頃です。



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