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特定非営利活動法人ホープフル・タッチで代表理事・事務局長。 シリア人の仲間と一緒にこの…

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特定非営利活動法人ホープフル・タッチで代表理事・事務局長。 シリア人の仲間と一緒にこの団体を立ち上げ、トルコ、シリア、スーダン、カンボジアで活動。

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  • シリアの子どもカルタ展

    シリア難民の子ども達の絵と文章でできた、アラビア語カルタ展。どうぞお気軽にご入場ください。

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知らなくてもいいこと

新しくスタッフブログを作り、「知らなくてもいいこと」と命名しました。それは、このブログで話題とするのが、日本でふつうに生活していくためには“知らなくてもいい(かもしれない)こと”だからです。 私たち(ホープフル・タッチ)が活動してきたトルコ、シリア、スーダン、カンボジアの現状や人々、生活、社会のことなんて、日本で生きているなかで必要な情報ではないかもしれないと思っています。 正直、日本人として日本で生活するぶんには、シリアの戦争や避難民、スーダンのデモや民政移管、カンボジ

    • シリアの子どもカルタ展 Part 4/4

      22. ك (kaf) ひとこと解説:シリアの子ども達はサッカーが大好き。サッカーをしているところに、銃弾が飛んでくる絵を描いていた子も少なくありませんでした。この絵ではふつうに試合ができています。 23. ل (lam) ひとこと解説:「〜は私の人生」というアラビア語の表現は、「〜が大好き、愛している、大切」という意味があります。 24. م (mim) ひとこと解説:「お母さんは私の人生/お母さんが大好き」という表現の二作目です。 25. ن (nun) ひ

      • シリアの子どもカルタ展 Part 3/4

        15. ض (dad) ひとこと解説:ハートのなかにあるのはシリアの国の形。アラビア語で「シリア」と書かれています。戦争や避難生活を経験しながらも、子ども達の心の中にはいつもシリアが。描き消された人物は。 16. ط (ta') ひとこと解説:シリアではどの家族も、大きなお家とお庭をもっていたそう。平和で自然に溢れていたシリアを想像できます。 17. ظ (za') ひとこと解説:子どもの頃からイスラム教の教えを学ぶ子ども達。清潔さを保つことも学んでいます。 18

        • シリアの子どもカルタ展 Part 2/4

          8. د (dal) ひとこと解説:戦争により自分の家や学校、町が壊されてしまいました。ブロックひとつひとつを運び、建て直しているのは学校です。 9. ذ (dhal) ひとこと解説:戦争で破壊されている自分の町は、いま「枯れている」のかもしれません。植物に例えて、また国が美しく咲き誇ることを諦めていません。 10. ر (ra') ひとこと解説:シリア人の方々は休日のピクニックが大好きで、子ども達が住んでいた家の周りにもきれいな自然がありました。 11. ز (

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        • シリアの子どもカルタ展
          5本

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          シリアの子どもカルタ展 Part 1/4

          1. ا ('alif) ひとこと解説:「〜は私の人生」というアラビア語の表現は一般的に使われ、特に大好きな/愛する人を意味します。 2. ب (ba') ひとこと解説:子どものなかには、戦争により被害を受け病院に運ばれた人の絵を描く子もいます。この子は、人の命を助けるお医者さんになりたいそうです。 3. ت (ta') ひとこと解説:戦争で学校へ行かれなくなってしまった子ども達。子ども達にとって大好きで大切な学校も壊されてしまいました。 4. ث (tha')

          シリアの子どもカルタ展 Part 1/4

          シリアの子どもカルタ展 Introduction

          “シリアの子どもカルタ展”へようこそ。 トルコで避難生活を送るシリア人の子ども達と、カルタをつくりました。 絵札や読み札に使われている絵や文章は、子ども達がかきました。 戦争と避難により学校に行かれず、字の読み書きや友達と遊ぶ機会がなかった子ども達。テント教室に通い、母国語であるアラビア語を書けるようになったり、色を使って絵を描けるようになりました。初めは鉛筆の持ち方を知らなかったり、「自由に」絵を描くことも難しかったです。 勉強したり遊んだりといった子どもとして当た

          シリアの子どもカルタ展 Introduction

          予防できる選択肢をもてること

          “平和ボケ”という言葉は抽象的であまり使いたくないのですが、今回の新型コロナウイルス感染症への日本国内での対応をみていると、なんとなくそう感じてしまいます。 国際支援活動をやっていると、日本の今の雰囲気に違和感を憶えざるをえません。あれだけ厳しい日本の危機管理意識はどこへ?とぽかんとしてしまいます。 というのも、日本の政府系の資金を事業で使おうと思ったら「これじゃぁ活動できないじゃん!」となるぐらいセキュリティチェックが厳しいので。 緊急人道支援では、情勢が変化しやすか

          予防できる選択肢をもてること